ニューモデル速報 ホンダ CTX700N

掲載日:2013年07月19日 フォトTOPICS    

文/田中 善介  写真/徳永 茂  取材協力/本田技研工業株式会社

CTXシリーズのスタイリングデザインは “力強い水平基調” としており、ネイキッドタイプのCTX700Nは “シンプルでワイルド” がデザインコンセプト。

ホンダが造る新しいコンセプトのクルーザー
CTXシリーズは快適&スポーティ

ホンダより2013年7月9日に発表された新しいコンセプトのクルーザー 『CTX』 シリーズ(CTX700N/CTX700)のうち、すでに発売(7/11)されている 『CTX700N』 (DCT含む)のメディア向け製品説明会/試乗会が7月16日に開催されました。CTX とは “Comfort Technology eXperience” =「快適技術の体感」というホンダ独自の開発コンセプトです。

車体やエンジンはニューミッドコンセプト(NC700)シリーズをベースにしており、主な変更点としては、リアサブフレーム(シートレール部)をほぼ水平まで下げてクルーザーらしい低く構えたフォルムとし、ディメンションの変更にともなうハンドリングの安定性を高次元でバランスさせ、良好な足つき性でライダーの安心感を増しています。エンジンは水冷4ストローク4バルブ OHC 直列2気筒、排気量669cc ですが、低中速域でトルクフルなフィーリングとするため、吸気ダクトの仕様変更とコネクティングチューブに絞りを追加、ECU のセッティング変更、マフラーのテールパイプ径拡大などによって、クルーザーらしい鼓動感と力強さを実現しています。ほか、外装やディテールなど各部品は専用新設計ではあるものの、基本的な部分は共有しつつ、タイプによってモデルバリエーションを増やすことに成功しています。

モデル詳細は後日 【試乗インプレッション・レビュー】 でお伝えしますが、ここではモデル概要をフォトレポートでお届けしましょう。

フォトTOPICS(写真点数/11枚)

01当日はストリップ車両も用意された。NC700シリーズとの違いは一目瞭然、サブフレーム(シートレール)がほぼ水平となり、シート下部にあった燃料タンクが一般的な場所へ設置されている。

02燃料タンク前部にはエアクリーナーが配置され、前方より取り込んだエアを下方へ送り込む。

03可愛らしさは皆無でいかにも男っぽいスタイル。直線と面で構成されたデザインワークは、モダンな印象でありながらミリタリー風な印象も。ボディカラーはマットガンパウダーブラックメタリック(写真)と、パールフェイドホワイトの2色。

04ハンドルはクルーザーらしくアップライトなワイドバー。しかし実際に跨ってみると、高すぎず広すぎない絶妙なサジ加減。グリップの垂れ角もほど良い。

05メーターはフル液晶表示。各種インジケーターはヨコ1列に並ぶ。コンパクトでシンプル、視認性も良好(写真はDCT車両)。

06燃料タンク自体は外装に包まれており、車体に跨った状態で手前に開くパネルの下に、給油口とユーティリティスペースが現れる。

07一見、幅広で足が外を向いてしまいそうに思えるシートは、シート高720mmで形状も内側が絞られているため、両足が地面にもステップにも余裕で届く。安心感抜群。

08クルーザータイプの定石とも言えるフォーワードステップ。踏ん張った際の剛性感が高く、ステップ入力による車体操作もダイレクトに感じることができる。

09地面とほぼ水平で低い位置にレイアウトされたステンレス製の太いマフラー。静粛性に優れるが、走っていてもサウンドは耳に届くので物足りなさは感じない。

10正面から見るとネイキッドバイクのような精悍な顔つき。このフロントフェイスはV字型マルチリフレクターヘッドライトを挟みこむようにデザインされており、アグレッシブで個性的な雰囲気を演出している。写真右はDCTタイプ、左がMTタイプの車両。

11CTXシリーズの開発・販売に携わるホンダのメンバーたち。写真左から2番目の人物がCTXシリーズ開発責任者の青木氏。右から3番目にCTX700N/CTX700の開発責任者である小林氏。また駆動系、エンジン、フレーム、デザイン、営業戦略など、多くの頭脳が活躍している。

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