掲載日:2011年01月25日 フォトTOPICS
取材・文/バイクブロス×ケニー佐川 撮影/バイクブロス×マガジンズ編集部 取材協力/ブライトコーポレーション
「パーソナルジェットファイター」をモチーフにしたフルカウルが特徴的。ウインドスクリーンは手動により3段階で角度調整が可能。コンパクトながら優れた防風性を発揮する。
欧州で先行発売され、すでに大きな反響を呼んでいるニンジャ1000。昨年フルモデルチェンジを果たした Z1000 をベースにフルカウルを施し、各部を見直したブランニューモデルである。コンセプトはズバリ「ツーリングも出来るスーパースポーツ」。一般的なプロダクト手法としてよくありがちな、尖がったペースモデルをディチューンして日頃の使い勝手を高めたマイルド路線とは異なり、あくまでもスポーツ性能に重きを置いた “走り” のモデルだと言う。
カワサキの大排気量スポーツラインにはすでに、メガスポーツとして圧倒的な存在感を示す ZZR1400 とGT性能を高めたハイスピードツアラー 1400GTR 、レーシングスポーツと呼ぶに相応しいほど先鋭化された ZX-10R 、そしてスーパーネイキッド Z1000 など、個性的な役者が揃っている。その中で新しい “ニンジャ” は一体どんな立ち位置を示すのか、あるいは新たな方向性を見せてくれるのか…。その輝きに期待しつつ、じっくりと実像に迫ってみたい。
今週公開の試乗インプレッションに先立ち、今回はニンジャ1000のディティールをフォトトピックスでお届けしよう。
01燃料タンク容量はベースモデルのZ1000に比べて4L増加して19Lとなり、ロングツーリングに耐えられる航続距離を獲得している。
02前後別体タイプのシートはZ1000と共通ながらシートウレタンを10mm厚くして快適性を向上。リアシートも厚みと面積を拡大した。
03Z1000と共通のパワフルな1,043 cm3 水冷並列4気筒DOHC16バルブエンジンをツインチューブバックボーンタイプの高剛性アルミフレームに搭載。
04個性的なデザインの2本出しマフラーは最近のスポーツモデルで流行りのショートタイプ。車体下にサブチャンバーを設けることで大幅なコンパクト化とマスの集中化を実現。
05フロントブレーキには強力な制動力を発揮するφ300mmダブルペタルディスクとラジアルマウント4ポットキャリパーを装備。フロントフォークは インナーチューブ径41mmの倒立タイプだ。
06リアブレーキはφ250mmペタルディスク&シングルピストンキャリパーを採用。チェーンアジャスターには整備性に優れるカワサキ独自のエキセントリック式を装備。
07水平に配置されたホリゾンタルバックリンク式リアサスペンションを採用。エキゾーストから離すことで熱の影響を受けづらくし、安定した減衰性能を 発揮。
08ステップバーはタンデム用も含めてゴムの緩衝材付きタイプを採用し、足へ伝わる振動を低減。タンデム用ヒールプレートには荷かけフックを設けるな ど細かいこだわりが。
09リアフレームは3ピースアルミニウム製ダイキャストタイプを採用し、軽量化とマスの集中化に貢献。タンデムシート下にはコンパクトなレインウェア程度は収納できそうだ。
10突出したフロントウインカーは転倒時にカウルへのダメージを最小限にするための配慮から、内側の取り付け部をラバーマウントとしている。
11Ninja ZX-6R用をベースに専用の文字盤を採用したメーターパネル。マルチファンクションディスプレイには速度、燃料、オド、時計、デュアルトリップ、警告灯などを装備。
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