スポーツツアラーNinja&Z1000 2017モデルのポイント

掲載日:2017年05月10日 フォトTOPICS    

取材・撮影・文/小松 男  取材協力/カワサキモータースジャパン

カワサキのビッグバイクを代表するNinja1000とZ1000。細部にブラッシュアップを受けた2017モデルだ。

持ち前の高いスポーツ性能を継承しつつ
さらにツーリングでの快適性を追求した

カワサキによる2017モデルのメディア向け撮影・試乗会が行われたので、その第一弾としてスポーツツーリングモデルであるZ1000とNinja1000をご紹介しよう。

両車は共通のコンポーネンツを持ちながらも、ハンドルバーやステップの変更などにより、その乗り味は大きく異なるものだ。

シャープでありながらもダイナミックさを感じさせるカウルを纏ったNinja1000は、IMU(慣性計測装置)を搭載。走行中に掛かる前後、左右、上下の3方向の角度と加速度を計測し、KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)やKTRC(カワサキトラクションコントロール)、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)などの電子制御技術によって、車体姿勢をコントロールする。これにより安全性を向上させながらも、スポーツライディングに集中できるようになっているのだ。

一方のZ1000は、SFF-BP(セパレートファンクションフォーク-ビッグピストン)の装備により、アグレッシブなスタイリングに似つかわしいコントロール性能を得ており、デザインとパフォーマンスともに「Sugomi」コンセプトに磨きをかけている。

フォトTOPICS(写真点数/18枚)

01優れた快適性と運動性能を兼ね備えたスポーツツアラーモデルNinja1000は、Ninjaの血統を受け継ぐシャープなスタイリングとされており、スポーティなイメージを色濃くしている。

02アナログタイプの回転計を中央に収めたインストルメントパネル。スピード、ギアポジション/シフトアップインジケーター、オド/デュアルトリップ、航続可能距離、瞬間/平均燃費、外気温度、水温、時計、エコノミカルライディングインジケーター、IMU、KIBSなどを表示。

03パワーモードセレクションを持つNinja1000には、左スイッチボックスにセレクトスイッチが装備される。ローパワーモードではフルパワー時の約70%の出力となる。KTRCとの組み合わせで、8通りのライディングモードから選択できる。

04座面が広く厚めのシートは、その下にダンパーを内蔵し、ロングツーリングでの疲労度軽減が考慮されている。新設計となったグラブバーは、大型かつ自然な位置に備えたことでタンデムライダーの快適性を向上させた。

05Ninja1000のステップバーは、ロングツーリングでの疲労軽減を考慮し、ラバーステップとされている。足裏に伝わる振動が少ないため、長時間乗車でも疲れにくい。

06特徴的なテールランプは、赤色LEDバルブとスモークレンズを組み合わせており、テールカウルに上質な輝きをもたらしすとともに、後方からの視認性も高いものとしている。

07スイングアーム上方にリンクを介してレイアウトされた、ホリゾンタルバックリアサスペンション。伸側減衰力及び、別体アジャスターによるプリロードのセッティングが可能だ。

08エキゾーストシステムは「4-2-プレチャンバー-2」のレイアウトとされており、マフラーエンドの出口は4本出しをイメージしたデザインとなっている。エンジン下部にプレチャンバーを設けることで、マスの集中化と低重心に貢献している。

09オプションアクセサリーのパニアケース。左右それぞれ容量28Lで、最大積載量は5kgとなっている。イグニッションキーで開錠可能なワンキーシステムを採用。GIVI製。

10獲物を狙う野獣のように低く構えたフロントマスクが印象的なZ1000。マッスルさもさらに強調され「Sugomi」スタイリングにより一層磨きが掛かっている。

11ハンドルバー中央にマウントされたコンパクトなインストルメントパネル。可能な限り低く配置しているため前方視認性は広く確保され、LEDタコメーターとLCDスクリーンを組み合わせたデザインはZ1000のスポーツイメージをさらに高める。

12中央にグリーンのパネルを備えたフューエルタンク。内腿に当たる部分がシェイプされており足つきが考慮されている上に、17Lもの容量を持ちロングツーリングでの快適性に貢献する。

13「Z」のイニシャルが用いられたライダーシートは、足つきを考慮し前方に掛けてシェイプされている。タンデムシートとはセパレートとなっているが、さほど大きな高低差は無い。

14水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ、排気量1,043ccエンジンを搭載。最高出力104kW(141PS)/10,000rpm、最大トルク111N・m(11.3kgf・m)/7,300rpmのスペックは、Ninja1000、Z1000共通。

15Z1000に採用されるステップバーは滑りにくい金属表面処理仕上げとなっており、ダイレクトなライディングフィールとコントロール性を実現。スポーティなルックスも演出している。

16テールカウルに収まるストップランプはコンパクトでありながらも赤色LEDランプを備えており、後方からの視認性は高い。ウインカーはナンバーステーにマウントされている。

17Ninja1000とZ1000のシート高はともに815mmとなっているが、Ninjaの方がハンドル位置との兼ね合いで若干前傾姿勢になるためか、多少かかとが浮く。モデルの身長は175cm。

18Ninja1000と同じく815mmのシート高とされるZ1000。細身のシートやハンドル位置の関係などから若干上体が立っており、ライディング時の自由度は高い。モデルの身長は175cm。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索