掲載日:2010年02月02日 フォトTOPICS
取材協力/ヤマハ発動機株式会社 取材・文・撮影/バイクブロス×マガジンズ編集部 ゼン
1978年以来ほとんど変わない姿でロングセラーを記録する(累計販売台数約12万7,000台/2009年10月末現在/SR500含む)。もはやジャパニーズ・スタンダードと呼ぶに相応しい。
ついに登場した“新生”SR400 は、1978年来のモーターサイクル然としたベーシックな姿を見事に継承しつつ、環境性能の向上に特化した内容で2009年12月、完全リニューアルしました。目立ったポイントとしては、やはり燃料供給方式がキャブレターから F.I. (フューエルインジェクション:燃料噴射式)に変更されたことでしょう。2008年モデルを最後に「SRの生産を終了します」とのメーカーのコメントにはたいへん驚いたものですが、加えて「SRの灯は消しません」という言葉は2009年の東京モーターショーで明らかになりました。ヤマハのブースに“キャブなしエスアール”が展示され、その年末には発売、やはりと言うべきか否か、あまり代わり映えしない姿に拍子抜けしたものの、いざ乗ってみると…続きはインプレッションをご参照ください。
01クラシカルなデザインのメーター。部品単体で見ればデジタル式よりも大きく重たいが、軽量化(=コスト高)は望まないところ。視認性は良好。新たに燃料残量警告灯が備わる。
02トップブリッジ(クラウン)の表面処理は、これまでのバフ研磨クリア塗装ではなくなり、形状も微妙に変更されている。
03クラッチレバー・スプリングの適正化によって左手の負担は格段に低減した。グリップ下にはキック始動時に使用する(しない人もいるが)デコンプレバーを装備。
04スリムなタンク形状、厚みを持たせたシート、シートと一体型のリアカバー、それに沿うように曲げられたグラブバーなど、これまでと同様の流麗な造り。
05シンプルな外観の空冷4ストローク SOHC 単気筒エンジン。キャブレターから F.I. 化されたこと以外、とくに気になるような部位は無い。エンジン音も静かなもの。
06車体左側のサイドカバーを外すと F.I. 用の燃料ポンプを内蔵したゴツいサブタンクが隠れており、実は微妙に膨らんでいる。しかしこのおかげでスリムなタンク形状が保たれている。
07エンジン右側から取り出されるエキゾーストライン。パイプに装備されたO2センサーで空燃費の最適化に必要な情報を得る。キックペダルの表面処理は一層磨き込まれているような…。
08排ガス浄化に優れる触媒を内蔵した新設計のマフラー。年式の判別が最も分かり易い部分。メッキ仕上げが美しいエキパイからマフラーまで、表面処理にはナノ膜コーティングが施される。
09その質感が抜群にそそるクロームメッキ仕上げのスチール製フェンダー。ブレーキキャリパとディスクインナーはブラックアルマイト処理が施されている。タイヤはメッツラーを標準装備。
10リアフェンダーの輝きもハンパじゃない、ほとんど「鏡」。強度を増すための縁の処理も見事なもの。ウィンカーやテールランプ形状は既存のSRイメージを踏襲している。
11車体右側サイドカバー下の三角スペースには車載工具が収納される。両口スパナ、プライヤー、六角レンチ、ドライバー、プラグレンチ、ニップルレンチ、なぜかグリスニップルまで。
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