掲載日:2010年01月20日 プロが造るカスタム
ブルドックのコンプリート=GT-Mとして組まれたMkⅡ改。しかし当初は予算などの関係上、足まわりは純正流用で組まれていたという。
「エンジン、フレームなどは最初からやらなければいけないメニューが決まっているので(Zの場合、フレーム各部補強、ワイドレイダウン加工、チェーンインライン処理、エンジンは各部オーバーホール、電装系リフレッシュなどが必須)、総予算がいくらまで、ということになると、どうしても足まわりは流用系となってしまいがち。この車両の場合は当初ゼファー1100の純正フォークを入れてリセッティングなどいろいろトライしたんですが、残念ながら市販のフルアジャスタブルサスみたいなリニア感のある動きは、どうやっても出ない。そこで今回、思い切って足まわりを組み直すことにしたんです」(代表・和久井さん)
今回はホイールはJBマグ鍛、フォークもオーリンズをチョイス。また完成後はサーキット走行もしたいという要望もあったため、ハンドルもバーハンドルから、セパレートタイプに仕様変更している。
「仕様そのままでハンドルだけ換えるのはなにかと問題ありますが、今回は足まわりと同時変更だったので、走行性能にもまったく影響なし。完成後、オーナーさんから『同じバイクと思えないくらい軽い』『サスの作動感も流用とは別モノ』といっていただけたのは嬉しかったですね」
勉強代としては決して安くないが、この過程を経験しなかったらパーツの効果も、ここまで実感できなかったかもしれない。長い時間をかけて1台のバイクと付き合うつもりなら、こんな風に段階的に仕上げていくのもひとつの方法。目からウロコが何枚も落ちること、間違いなしだ。
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