掲載日:2020年03月01日 プロが造るカスタム
取材協力/ドレミコレクション記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
バイクのアイデンティティのひとつ、外装を変えてしまう。ただ造形するにしても、流用するにしても、一般には難しいことだ。そんな外装の変更が、ゼファーでは容易に、かつ多くの車両で行われている。Z系に精通するドレミコレクションが展開する、ゼファー各車用の外装キットによってだ。
同社の東京アンテナショップとなる東京ドレミの店長・藤野さんも自身のゼファー750にこのキットを載せ、カスタム化とともに変化を楽しんできた。2014年は黒のZ1000MkII(1980年のAMAスーパーバイク/エディ・ローソン仕様)、翌2015年にはほぼ同型ながらカラーやラインで印象を変えた青のZ750FX仕様。
そして2017年には、それら角タンクに代えて、上のように丸タンクのZ1外装が載せられた。1970年代前半のAMAスーパーバイク黎明期、ヨシムラZ1のカラーは、かつて藤野さんが自身のZ1に施した上で、TOTを走った車両と同じ。一瞬、あのヨシムラZ1と思った人もいたのではないか。
「そう言ってもらえると、狙い通り(笑)ですね。ベース車は同じで、外装とシートだけ換えたんです。コスプレ路線に広がりがあると思ってもらえればいいんですよ」と藤野さん。
ゼファー750の元からの17インチやコンパクトさやパーツ群の豊富さは、カスタムの際のアプローチも比較的気軽。この車両も足まわりをより現代化し、パワーも上げることで楽しみの範囲も広げている。ルックスを気軽に変えられるこのキット、引き続き注目だ。