掲載日:2020年01月19日 プロが造るカスタム
取材協力/カワサキSHOPプレジャー記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
アップハンドル/スクリーンなしのS1、スクリーン付きSS、F16インチのS2、そしてリトラクタブルライトのS3/4(通称III型)と、日本仕様750カタナは1100と異なる独自の路線を歩んできた。そこでこの車両だが、ベースはその初代S1。でも、いろいろと様子が異なる。
「もう十何年乗ってきて、最初は油冷エンジンを積んでたのを2005年に1150EF用に換えて、2011年にIII型のアッパーカウルを移植したんです。これはEFエンジンのシリンダーヘッドの形がIII型に似てたから(笑)」と、オーナーさんは言う。
「それで終われば良かったんですけど、2017年春の滋賀のカタナミーティングで目立とうと思って、フルカウル化を考えたんです。製作は懇意にしていて造形力が凄いプレジャーさん。普通のカタナでもアンダーカウルなんてないし、この車両の場合はアッパーカウルもIII型用でしたから、全部手探りです。デザインも装着方法も。空冷エンジンだから冷却ダクトを作ってサイドもギリギリまで寄せて、ライダー側は折り返しも入れて純正風。“2度とやりたくない"仕様ですけど、ミーティングに乗っていったら大注目でした」
確かにミーティングの現場でもベース当てや、ひょっとして純正? と見に来るライダーも多数。しかもカウルステーも工夫がされ、いつでもノーマルルックに戻るという仕掛けも加わる。これはありそうでなかったネクスト750カタナ、そう言えるのかも知れない。
メーターは1991・GSX-R1100、フォークはGSF1200用φ43mmでフロントキャリパーは6P、ほかの足まわりは1988・GSX-R750J(ホイールは3.50-17/4.50-17)。アッパーカウルと燃料タンクの間の隙間埋めカバーは一体感を作る。
III型では転倒で傷ついたカウルが多いため、予防用にアッパーカウルプロテクターをワンオフ。
燃料タンクはキャップをYRPエアプレーンタイプとし、後部にはY's製クィックちゃん(ワンタッチ着脱用プレート)をセットする。
ロアカウルはこのように3次元造形がなされ、純正と言われても違和感がない。フレームは750S1を元に「油冷搭載時代とすべてを変えたかった」とYRPダイレクトマウントキット組み込みや発泡ウレタン注入もされる。
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