掲載日:2019年07月07日 プロが造るカスタム
取材協力/OKADA MOTORS記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
「この車両のオーナーさんは以前からGSX-R1000(2005年式)でサーキット走行している方なんですよ。今回Zをチューンするにあたってもサーキットを楽しく走れるマシンということで依頼を受けましたので、足まわり、パワー、吹け上がりの速さなど、レプリカと比較しても遜色のない走りになるよう、考えて製作しました」(岡田モータース代表・岡田さん)
とくに注目したいのはエンジンだ。排気量はワイセコ製φ73mmピストンで1105cc化、クランクもバランス取りと芯出し加工を行っているが、これはスムーズな回転フィールを出すためには欠かせないメニュー。動弁系もかなり凝った内容となっている。カムはヨシムラ製ST-1L、バルブは同店オリジナルのチタン製で、リテーナーもチタン。これにヨシムラ製バルブスプリングを組み合わせている。1105ccにST-1カムとなれば中低速トルクはかなり出ているだろうし、動弁系の質量が軽くなったことで、吹け上がりもかなり早くなっているだろう。狙い通りだ。
「バルブ自体の重さは純正の半分以下。チタンバルブはまだテスト段階なんですが、サーキット走行でもまったく問題なかったですね」そう言う岡田さん。
オーナーはこの車両で出場した草レースで3位入賞、このままの仕様でツーリングも楽しんでいるとか。きちんとした理論で作るエンジン、そして車体まわり。コンセプト通りのマシンをさりげなく仕上げてくるあたり、さすがプロの仕事だと思わせる。
ベースは1976年式Z900でフレームは17ヵ所を補強。フォークはオーリンズRWU(φ43mm正立/ブラック)でステムはウィリー製。メーターは回転計のみウルトラに変更されている。ハンドルはパワービルダー。
吸排気はTMR-MJNφ38mm+パワーフィルターにナイトロレーシング製EX。オイルクーラーはアールズ製ラウンドタイプだ。ミッションもサンクチュアリーKOUGA製エヴォシステム6速キットで5→6速&クロス化される。
3.50-17/6.00-17ホイールはゲイルスピードTYPE-R。
リアアームやリアキャリパーサポートなどもウイリー製。フロントラジアルキャリパーなどブレーキまわりもスーパースポーツモデル並みのスペック。
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