掲載日:2018年10月21日 プロが造るカスタム
取材協力/ブラビッシモ
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです
カタナにGSX-R系油冷エンジン。今ではすっかり定番となったこの手法も、登場当初は「邪道」と言われたものだ。しかし改めて考えてみると、このパッケージ、けっこう理にかなっている。
第一に油冷と言っても原理的には空冷(空油冷)であり、水冷にはないワイルドなフィーリングがカタナに合っていること。第二に水冷エンジンと比較した場合、背が高い(シリンダーヘッド.クランクケース方向の寸法)ことが油冷エンジンの特徴だが、カタナに搭載する場合、フレームとの隙間が大きくなり過ぎず、ちょうど良いバランスであること。
そしてこれが最も大きいかもしれないが、スズキ4ストローク、4バルブという意味では同系列にあるエンジンなのである。今ではエンジン搭載位置、フレーム補強、足まわりのディメンション設定など、さまざまなノウハウも蓄積され、その点でも安心感があると言える。
「この車両も過去に製作した油冷カタナのデータを活かしました。メインはストリートで走る、曲がる、止まるという三要素をしっかり満たした性能になってます」
そう語るブラビッシモ代表・池上さん。ちなみに以前製作した油冷カタナは、この車両のオーナーの親友なのだとか。ツーリングメインということでエンジンはライフ重視の内容となっているが、吸排気系を変更したパワーフィールは必要十分以上のものであるはずだ。1980~1990年代風ペイントはブラッシュファクトリーによる。ついに1990年代も当時風と呼ばれる域に入ってきたのだ。
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