掲載日:2017年02月20日 プロが造るカスタム
取材協力/モータークラブ・ゲズンハイト
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
トラスフレームに初代TZR250由来の並列2気筒エンジンを搭載し、1990年にデビューを飾ったR1-Z。1980年代終盤からは250クラスでも各種ネイキッドが登場したが、スズキのウルフ(1988年 RGV250Γベース)、コブラ(1989年 4ストローク直4のGSX-R250Rベース)はベース車アルミツインスパーフレームを使った。
R1-Zの場合、専用の鋼管トラスフレームを与えたところが、いかにもヤマハらしい。成り立ちからすればRZの正常進化型だが、当時は、独自の立ち位置を持ったモデルと捉えていた人が多かったように思う。
さて、この車両はそんなR1-Zをベースに、ゲズンハイトが手を入れたというもの。と言っても今回同店が作業を担当したのは、前後ホイールの換装と、それにともなう足まわりセッティングの見直しだ。
「オーナーさんは自分でもかなり作業する方で、今回は、今まで自分で行ってきたセッティングの方向性も含めて再確認したいということでした。フォークはφ38mmのR1-Zノーマルをスプリング変更、リアもオーリンズのスプリングレートを変更したものにしてあったんですが、今回はそれをベースに改めてリセッティングしています」
そう語る同店スタッフ・谷中さん。入庫時にはハンドル、スイングアーム、ステムなどもすでにワンオフ品に変更済みだったということで、今回同店は、チューニング本来の意味である、調律に徹したわけだ。セッティングの奥深さ、質感などは写真には写らないが、乗って最も大きく感じる違いは、まさにそこの部分。単に換えるだけでなく、きちんと合わせ込む。その意味でも、完成度の高い1台と言える。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!