掲載日:2016年08月08日 プロが造るカスタム
取材協力/アサカワスピード
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
ヨシムラ&辻本 聡の1985年全日本TTF-1チャンピオン獲得を記念して、1986年3月1日から500台限定で販売されたGSX-R750R。標準仕様が78万円だから、105万円は非常に高価だった。乾式クラッチ、電気式アンチノーズダイブ機構NEAS、ステアリングダンパー、φ310mmディスク、ラジアルタイヤ、イエローバルブのハロゲンヘッドライト、リザーバータンク付きリアサスペンション、シングルシートカウル、赤×ガンメタのヨシムラカラーなど豪華でレーシーな装備&仕様だった。
「オーナーは相当マニアックな方で、限定車の雰囲気・スタイルを維持しながらチューンしてきた」と当時ヨシムラチーフメカニックだった浅川邦夫さん(現アサカワスピード代表)。
「ホイールは限定車の2.75-18/4.00-18でなく、初期型GSX-R750(フロント)2.50-18/3.50-18の強化版。最初期型と同サイズで剛性アップした強化型がごく短い時期だけどあったんだよ。軽量だしリムが細いんでハンドリングも軽快になる。オーナーが見付けてきた」(同)
もちろん同店=アサカワスピードで徹底整備を受けているからコンディションは最高で、押し引きだけでも軽さやフリクションのなさに感激する。「油冷750は軽さと扱いやすさが魅力だからね。今どきのバイクにはこういうのがない」(同)と。
さらにオーナーは、普段乗りにと1989年の限定車GSX-R750R(通称RRまたはRK)の、それも走行距離がごく僅かの美車を手に入れたという。
「RRもいいよね。クロスミッションでサーキットランだってけっこう楽しいから」(同)
2台の限定車で送る油冷ライフ。この楽しみ、かなり贅沢ではある。
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