掲載日:2016年01月06日 プロが造るカスタム
取材協力/パワービルダー
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
このゼファー750は5年ほど前からパワービルダーでモディファイを手がけているというもの。当初は『エンジンチューニングと同時にTMRをエアクリーナーボックス仕様で装着したい』という問い合わせからスタートしたそうなのだが、現在では見て分かるように、TMRもファンネル仕様に変更されている。
「当初の要望は『エンジンはワイセコで736→810cc化してカムは換えようかどうしようか考えているところ、面研はしたくない』みたいな感じだったんです。で、ハイカムは入れた方がいいと思うけど、なんで面研はしない方がいいんですか? って訊いたら、耐久性を落としたくない、と。いや、でも耐久性を落とさずに組むことはできるし、大体面研しないとハイカム入れた旨みも出ないよっていうアドバイスをして、そこから仕様が決まっていった感じです」(同店代表・針替さん)
FフォークはSTD同径のJB-KYBφ41mmでステムは同店オリジナルのアルミ削り出し。この状態でもフレーム補強などは一切行っていないそうだ
エンジンは最終的にコスワースピストンで796cc化されたが、組み上がってから既に5万km以上を走行している。もちろんその間ノントラブルで、現在も好調を維持しているそうだ。『耐久性を重視したい』という要望は、こうした使用環境から出てきたものだったわけだ。
「とにかくよく走る人(笑)。こないだ九州の阿蘇へ走りに行ったと思ったら、その後すぐ北海道2週間とか、そんな感じなんですよ。組み上がったときにはシャシダイにかけなかったんですけど、2万km時点で測ってみたら、それでも100ps以上ありました。自分で言ってちゃ世話ないけど、出来のいいエンジンです」
同店によるセッティングで運動性能も抜群。次回のオーバーホールでは、ワイセコピストンでの850cc化も視野に入っているという。
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