掲載日:2015年07月15日 プロが造るカスタム
取材協力/オートマジック
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
「FZ750にFZR1000の足まわりやエンジンを移植する流用カスタムは、ウチでは20年前からやってますけど、コンスタントに人気ありますよね。最初は邪道だなんだって、いろいろ言われましたけど(笑)」
そう笑うオートマジック代表・荒木さん。確かに1990年代初頭の頃、明らかに系統の異なる他機種エンジンを移植するというのは、かなり異端と思われていたものだ(カタナにGSX-R系油冷エンジンなどはその最たるものだったのだが、いつの間にか定番化した)。そういった意味でいくと、ニンジャGPZ-RにGPZ1000RXのエンジン、FZ750にFZR1000のエンジンを積むといった『純正流用』は、外観がまったく変わらないだけ、心理的抵抗感も少なかった。しかし、ただ単に移植するのと、性能的バランスが取れていることは、まったく別の話題に違いない。
FZ750改(左)と製作途中のFZS1000+FZカウルカスタム(右)。外装コンバージョンやフレームを組み合わせるDFCまで、同店の手法はまさに変幻自在だ
「この車両ではスイングアームも3GM(FZR1000後期型。前期型2GHよりも3GMが使われることが多い)を移植してるんですけど、それにともなってフレーム側のリヤサスアッパーマウント部分も3GM純正と同じ配置になるよう移設しています。ここまでやらないと、本来のトラクション性能が得られなくなってしまう。ここはとくに強調しておきたい部分です」(荒木さん)
ホイールは3GM純正の前17/後18インチではなく、ワイズギアの前後17インチに換装。流用改のメリット(コスト、安定した部品供給)と、現代的仕様(タイヤなど)の利点、両方を兼ね備えた仕様となっている。さらに公認車検も取得しているというのだから、このパッケージを魅力的と感じる人は多いだろう。
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