
掲載日:2011年04月08日 プロが造るカスタム
「このニンジャのエンジンはワイセコ製φ78mmピストンと55mm(ストローク)クランクを使った1050cc仕様です。で、これがまたニンジャらしさを保ったまま、トルク感が出ていいエンジンなんですよ(笑)。コーナリングでもノーマルのときと使うギヤが変わらないですし、972ccみたいなトガったところもない。ノーマル+αでいくならこれ、今一番オススメの仕様かも知れないです」そう語るTGN代表・中川さん。年間何十機というエンジンを組み、日々セッティングを兼ねてテストランを繰り返している中川さんだけに、その言葉にはやはり重みがある。
古くから数多くの、カスタムのモデルケースが並ぶニンジャでから、やりようによってはエンジン、ハンドリングともまったくの別モノに仕上げることも可能だが、やはり究極は『ニンジャの味を色濃く残す』こと、これに尽きるのだろう。これはここ最近、ニンジャをメインで手がけるショップすべてに共通する傾向でもある。
マシン全体を見ると、エンジン同様に外観の印象もノーマルのイメージを極めてよく保っていることに気づくだろう。これはミラー、ウインカー、グラブバーなどの外装、および塗装が純正であること、さらにエンジン以下の各部パーツをすべてブラックで統一したことが影響している。とくに注目したいのがフロントまわりだ。
「フロントフォークがノーマルなのも大きいですけど、ホイール、キャリパーサポート、ブレーキディスクのインナー(これは特注)などを黒で統一したのも、やっぱり大きいんじゃないかと思いますね」と中川さん。もちろん、いくらノーマル然としていても、その性能と質感は、確実にそのルックス=ノーマルの数段上を行く。
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