カワサキ Z1

掲載日：2010年11月15日プロが造るカスタム

トップブリッジ＆ハンドルバークランプ、アンダーブラケットはCB1000SFから流用。ステムシャフトもCB-SFからの流用で、加工することでZ1フレームに合わせている。このあたりの構成にも違和感はまったくない。なおマスターシリンダーは左右とも変更される

空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒エンジンは基本的にZ1ノーマルのままで、吸排気系の変更によってファインチューニングを狙う。キャブレターはフィーリングに定評のあるケーヒンFCRφ33mmで、EXシステムはモリワキのストレートタイプ。これにこだわる人は多い

ステップはワンオフのオリジナル品。リヤホイールのワイド化にともない、オリジナルのドライブスプロケットによってチェーンラインを外側に12mmオフセット。これをカバーするアルミのプレートに油圧クラッチレリーズとGSX-R純正メーターギヤをマウントする

フロントまわりは、NISSIN対向4ピストンキャリパーやローターなどブレーキ関連も含めてCB1000SFから移植する。ホイールは1.85-19/2.15-18→3.50-18/5.50-18サイズとなり、フロントフォークはφ36→43mmに大径化。SFはフォーク長も十分あり、流用に適していた

リヤホイールはCB1000SF用だが、STDの丸パイプ鋼管から角型となったスイングアームはゼファー750流用。リヤショックはオーリンズ製で、レイダウンマウントされる。リヤブレーキキャリパーにブレンボ製の通称“カニ”対向2ピストンを使うのもこの頃に定番化した

前19/後18インチ→前後18インチ化や17インチ化は今でこそキャスター等の数値の統一化などが進んできたが、当時はディメンション変化への対応も手探りに近かった。この車両は真横から見ると車体姿勢がノーマルに近く、ナチュラルなハンドリングを実現している

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