掲載日:2009年06月15日 プロが造るカスタム
このマシンはハヤブサを基に’00年、ヨシムラが100台限定で製作、256万円で市販した隼X-1(正式名称はハヤブサが漢字表記となる)をベースに手を加えたものだ。発売当時、全日本ロードレース選手権のXフォーミュラクラスに、ハヤブサベースのレーサーで参戦しており、そこで得られたノウハウを投入して製作したのが、そのヨシムラ隼X-1だ。エンジンはST-1カムやハイコンプピストン、吸気ポート加工、バルブ軽量化などのチューンナップが施され、増大したパワーに対応するため前後ショックはSTDをベースにリセッティング。外装を自社製に変更したスペシャルマシンだ。-Rベースにさまざまなことを試してきて、ZZR1100Dエンジンを電装・足回りごと移植した経験もある。この車両ではタンク内側のみでなく、キャブボディが見えるように外側もカットし成型。
「どうせタンクを加工するならキャブをしっかり見せよう、と。今回TMRを使ったのはリンケージを左サイドに置けるからで、整備性も向上します」(秦さん)
タンク加工による容量減少は3リットル程度だそうで、これなら長距離ツーリングでもそう苦にはならない差と言えるだろう。
「隼X-1はそのままでも十分すごいモデルですけど、ヨシムラさんが実際にレースで使っていたマシンと比べると、やっぱり物足りない部分がある。もちろんコストを考えれば止むを得ない部分ですが、この隼X-1ではそれを解消して全体のレベルアップを図ることを目標にしました」とは、カスタムを担当したRSカタクラの川幡さん。主な変更点は足回りが主体だが、STDでわずかに残ったツアラーっぽさが完全に消え、レーサーレプリカと同様のシャープなハンドリングが味わえるようになったとのこと。
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