掲載日:2016年04月07日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/<ロードライダー編集部
最高峰クラスにおいて2年連続でチャンピオンを獲得したモトGPライダー、マルク・マルケス選手。彼が昨年のアラゴンGPで先行使用し、さらに風洞実験などの開発にも携わった、SHOEIの新型レーシングフルフェイスが遂に発表された。
サーキットユースに比重を置いて開発されたというこのXフォーティーン、深い前傾姿勢時の空力を風洞実験で科学的に解析し、帽体のデザインが決められた。結果、交換可能なリヤスタビライザーやロアエアロスポイラーなどを採用し、高速走行時に帽体が振られる回転方向のヨーイングを、先代のXトゥエルブ比で50%も軽減することに成功した。
また、内装の進化も著しい。乗車時のヘルメットの角度は車種によって異なるため、かぶり角を2段階に調整できるシステムを採用。これによりスーパースポーツなど上半身の前傾が深い機種でも、コーナーの出口が格段に見やすくなったのだ。さらにセンターパッドは6分割構造となり、それぞれの厚みを変えられるなど微調整の自由度が高まった。
そのほか、チークパッド裏側にフレッシュエアを送るエアルートを新設するなど、ベンチレーション機能も向上。当のマルケス選手も非常に気に入っているとのことで、まさに勝つために生まれたフルフェイスだ。
[ DETAILS ]
チンガードのエアインテークは2系統に。上側はシールドの曇りを除去するデフロスターとして、下側はチークパッド裏側へフレッシュエアを導く
特徴的なリアフラップは標準装備のワイドのほかに、オプションで運動性重視のナロータイプ(1,620円)を用意
乗る機種に合わせてヘルメットのかぶり角を2段階(約4度)に調整できる新型内装は、視野の拡大に貢献するもの
[ SPECIFICATIONS ]
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