掲載日:2013年07月16日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
鍛造ホイールやショックユニットなど、上質なオリジナルパーツを数多くラインナップするアドバンテージから、ZRX1200/ダエグやGPZ900R、ゼファー750といった新・旧人気機種のハイカムシャフトが一挙にリリースされた。
開発のスタートは4年ほど前。純正部品の廃盤が早まっていること、さらに国内産業の空洞化がハイカムに取り組むきっかけだったという。
狙った特性は、ST-1や2ではなく“ST-1・5”だ。ストリートでの扱いやすさを犠牲にせず、STDカムよりも大きな出力を得られるのが特徴。シリンダーヘッド面研をはじめ、ビッグバルブやオーバーサイズのピストンなどが装着されたチューニングエンジンにも、バルブタイミングを慎重に合わせれば対応可能。
そのため、カムスプロケットはタイミングを調整できるバーニャタイプとなっている。仮にチューニングエンジンでなくとも、ロッカーアームが摩耗したりカムチェーンが伸びていると、それだけでバルタイが変化するからだ。ちなみにチェーンが5~7mm伸びるとバルタイが3度以上もずれてしまい、悪影響は必至。
なお、アドバンテージではDID製のオリジナルサイレントカムチェーンも販売。ローフリクションと軽量化を追求した製品で、焼き入れとコーティングには最新技術を取り入れている。このハイカム導入と合わせてぜひ検討してほしい製品だ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
右がGPZ900R(鋳造)で、左がゼファー750(総削り出し)のスペシャルカム
CNCカム研磨機によってカム山の加工を行ったあと、塩浴軟窒化処理で疲労強度を向上。さらに窒化表面に付いている黒灰色の層をチューナーの手仕上げによるバフ研磨で取り除き、防食および相手材との馴染み性を向上させる目的でリン酸マンガン処理を実施
正確にバルブタイミングを合わせられるよう、バーニャ(長穴)タイプのカムスプロケットを用意。写真にないがDIDと共同開発したスペシャルカムチェーンも新発売。GPZ900R用は1万8900円だ
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