掲載日:2013年03月26日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
ラインナップにRX-7やアストロなどが存在した’83年に市販に向けてのGOサインが出され、翌年に発売された初代ラパイド。既存のフルフェイスとの差別化を図るため、掲げられたコンセプトは“本当に強くて速そうで安全なヘルメット”だった。当時、4輪用も同時に開発されたため、口元にスリットの入ったヘルメットをF1の契約パイロットがこぞって着用。そのときの印象が今も残っている人は多いだろう。
IRと名付けられた最新のラパイドは、シリーズのアイコンにもなっている3本スリットを継承しながらも、さらに通気性やフィット感を高めてきた。前者については、空気の流入量を増やしたIC-4ダクトやIRマウスシャッター、ACRダクト4などを新採用。フィット感に関しては、下アゴから包み上げるような装着感を実現したIR-FCSシステムパッドや、新素材による冷・乾内装がトピックと言えよう。
カラーリングは単色のみ5種類で、このうち3色が黒系というのもストリートユーザーに支持されているラパイドならではだろう。グラスブラックは大きめのラメが独特の雰囲気を醸し出しており、バイオレットブラックはその名のとおり紫がかった黒となっている。ぜひ販売店でこれらの違いを実物で確かめてほしい。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
空気の流入量を増加させたIC-4ダクト。シャッターを大型化することで操作性を高めている。なお、シールドのブローシャッターから流入した走行風は、新設されたインナーサイドダクト5によって、こめかみ方向へ導かれる
シリーズの象徴であるスリットをIRでも継承。ここもシャッターを大型化
インダクションポッドの採用で負圧効果を高めたACRダクト4。高速走行時にはスポイラーとしての能力も発揮
フル脱着式の内装は、側頭部と頬部に調整パッドを採用。フィット感が多少きつい場合、これを取り外せばいい
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