頬の下部から極上のフィット感 重量を変えずに新規格をクリア

掲載日:2011年08月09日 ROAD RIDER アイテムレビュー    

Photo/前川健彦  Report/大屋雄一  記事提供/ロードライダー編集部

アライの主力フルフェイスであるアストロが、5年毎に見直されるスネル規格に合わせてフルモデルチェンジした。

特に注目すべきポイントはふたつ、従来製品から大きさや重さが変わっていないことと、頬下から包み上げるようなフィット感を実現したことだ。

まずは前者について。ヘルメットの安全規格のひとつであるスネルは、5年毎の見直しのたびにハードルが高くなる。最新のM2010は、帽体はより大きくし、緩衝材の厚みを増やしたほうがクリアしやすい。しかし、アライは帽体の積層を工夫したり、緩衝材の発泡倍率を部分的に変化させるなどして、サイズと重量を変えることなく見事にクリアしたのだ。

一方、内装に関しては、チークパッドが大幅に進化。これまでの優れたフィット感をさらに高めるべく、パッドとライナーの間にスプリング材を装入。頬の下部から包み上げるような極上のフィット感を実現しながら、ヘルメットの脱着もスムーズという、相反する要素をうまく両立させている。

そのほか、モトクロス用で実績のあるエマージェンシータブをオンロードモデル用として初採用したり、各部のベンチレーションを改良するなど、大幅に進化している。なお、カラーは単色5種類のほか、フォーミュラという名のグラフィックモデルも用意する。

[ SPECIFICATIONS ]

  • メーカー/アライヘルメット
  • 製品名/アストロIQ
  • 帽体/PB-cLc(べリフェラリー・ベルテッド・コンプレックス・ラミネート・コンストラクション)
  • 規格/JIS、スネルM2010
  • カラー/グラスホワイト、グラスブラック、フラットブラック、
  • サファイアシルバー、パールガンメタリック、グラフィックモデル(黒、赤、青)
  • サイズ/54cm、55-56cm、57-58cm、59-60cm、61-62cm
  • 価格/4万4100円(単色)、5万2500円(グラフィックモデル)

[ DETAILS ]

極上のフィット感と優れた着脱性を両立するFCS(フェイシャル・コンター・システム)を採用したフル脱着式の内装。生地はもちろん冷・乾仕様だ

帽体後部にはOCDダクト2、サイドエキゾーストダクト3、NEノズル2などを装備し、内部の熱気を排出する

頭頂部のエアインテークはTDF3ダクト。シールド上端のブローシャッターから入った風は、内側のインナーサイドダクトによってこめかみ方向へ

口元のニュー・パワーインテーク・シャッターは、デフロストとベンチレーションのふたつの機能が切り替え可

[ お問い合わせ ]

電話/048-641-3825
〒330-0841 埼玉県さいたま市大宮区東町2-12

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