掲載日:2018年10月24日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/小松 男
シンプルながらもデザイン性の高いメーター。スヴァルトピレン401と同じものだが、ライディングポジションの違いから、ヴィットピレン401の方が視認性は良い。
左右クリップオンハンドルの中央部に位置するトップブリッジには「VITPILEN」の名が入れられている。スイッチ類はKTMのスモールデューク系と共通。
後方上部にセットされたスポーティなステップバー。レバーは角度が調整可能。ヒールプレートも頑丈なものがセットされており、かかとを預けやすい。
タンデムステップはライダーステップに付属する形で装備されており、脱着が可能だ。ただタンデムは快適とはいいがたくエマージェンシー用と捉えておきたい。
左右の張り方やシート下まで繋げられるなど独特な形状を持つ燃料タンク。左右のパネルは艶消しで、中央のパネルは光沢というのも凝っている。容量は9.5L。
同じKTM傘下ということで関連ブランドとなったWP製のサスペンションに、ブレンボの小排気量モデル向けラインであるバイブレ(BYBRE)をラジアルマウントする。スポークホイールというのもポイントだ。
外周にリングライトを備える丸型ヘッドライト。レトロフューチャー的な印象を受けるものであり、シンプルで飽きの来ないフェイスマスクと言える。
KTM・390DUKEと同じ375cc水冷単気筒エンジンは扱いやすくパワフルだ。クランクケースカバーにはハスクバーナのブランドマークが印される。
マフラーエンドがブラックアウトされ、高い質感を持つサイレンサー。リプレイスマフラーが欲しくならないほど排気音も心地よいものだ。
スイングアームはスモールデューク系と共通だが、スポークホイールが採用されたことで印象はかなり異なる。ABSは標準装備となっている。
フラットな形状をしたシートは835mmと高めのスペック。日本仕様ではタンデムグリップは標準装備となるが、デザイン的には無いほうが纏まっている。
美しいトラス構造を持つフレームはクロモリ鋼で造られており、高い剛性を誇る。車体前方に備わるキーシリンダーでシートロックを解除するもの。
シート下にはエアクリーナーやバッテリーなどが配置されている。多少ではあるがスペースに余裕がありETC車載器程度はセットできるだろう。
リアサスペンションの調整工具からペンチまで、最近のバイクには珍しく車載工具が充実している。日常的なメンテナンスであればこれだけで済みそうだ。
リアに備わるモノショックは、スヴァルトピレン401と共通のもの。動きは良いがフロントサスペンションとの相性問題か若干固めな印象。
シートの後端でカットしたかのようなテールセクションにLEDストップライトを装備。このような思い切ったディテールデザインを上手く纏め上げている。
ナンバープレートホルダーや、リアウインカーはスイングアームから伸びるフェンダー機能も兼ねるステーにセットされている。
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