掲載日:2018年09月27日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/小松 男
試乗前の私は、ヴィットピレン701はもっとナンパなキャラクターをしていると思っていた。というのも、昨今巷に溢れかえるネオカフェレーサーの部類に乗ると得てしてユーザーライクな造りに感じていたからで、ヴィットピレン701も同系統のその方向を指しているのだと勝手に感じていたからである。しかし実はソリッドな乗り味そのものであり、個人的にはエキスパートライダーに楽しんで欲しいと思うキャラクターとなっている。スタイリングが先走りしてしまっている感もあるが、これはガレージのディスプレイなどにしておくのはもったいない代物であり、乗るほどに体との一体感を得られる過程を楽しむタイプのスポーツバイクだ。
価格に関しても135万5000円というのは決して安いとは言えないプライスだ。その価格帯ならば様々なモデルが選べるだろう。ただしヴィットピレン701には他にはないスタイリッシュなボディラインや、パンチの効いたキャラクターなどのオリジナリティが凝縮されており、一般的なモデルとは別の次元にあるバイクなのである。これ一台で何でもできるようなオールマイティーなバイクとは違い、ステージによっては我慢を強いられる点もあると思う。だからこそヴィットピレン701に乗るオーナーは色々な意味で一目置かれる存在となるだろう。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!