【ハスク・ヴィットピレン701】魅力はデザインだけに非ず！ 実は硬派なスポーツバイク

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陰影が強調され造形美が良く分かる艶消しシルバーが用いられた燃料タンク。ヴィットピレンという言葉はスウェーデン語で『白い矢』を意味し、角度によって矢じりのように見える。

693ccのOHCシングルエンジンはバランサーを内蔵しており、ビッグシングルのトルク感を得つつ、不快な振動を軽減している。76ps（55kW)の最高出力を8500回転で発生させる。

ブラックのパウダーコート塗装が施されたクロモリ鋼のフレーム。トレリス構造の美しい見た目もさることながら、高い強度も併せ持ち定評があるものだ。

一時期の異形ヘッドライトブームがいったん落ち着きを見せ、最近はオーソドックスな丸型ヘッドライトが多く採用される。ヴィットピレン701では淵のリングライトがポイントだ。

丸型のシンプルなメーターパネル。ライディングポジションと角度が合っており視認性も良い。兄弟モデルにあたるヴィットピレン401、スヴァルトピレン401とデザインは共通。

WP製のフロントフォークはフルアジャスタブルタイプで、フォーク上端に調整ネジが装着されている。右（赤）で伸び側、左（白）で圧側の減衰力を調整することができる。

やや低めにセットされたクリップオンハンドル。幅は広めの設定で抑えが効く。ショートタイプのレバーが採用されており、指2本掛けが基本となるだろう。

同門ブランドにあたるWP製のアップサイドダウンフロントフォークに、ブレンボ製のモノブロックキャリパーの組み合わせ。軽量なのでシングルローターでも十分な性能を発揮する。

低反発クッションを採用した薄めのシート。表皮には滑りにくい素材が使われている。シート下の角が出っ張ったデザインのため、路面に足を下ろした際に腿裏が当たる。

シート下にはバッテリーやエアクリーナーなどが収められている。ユーティリティスペースはほぼ無いに等しく、何とか駆使してETCユニットを装着できる程度。

テールカウル下部にあるキーシリンダーはシートを外すためのもの。車体裏側まで「701」というロゴをデザインしておりハスクバーナならではのセンスを感じさせてくれる。

リアサスペンションはWP製モノショックを、リンクを介して装備している。サスペンションストロークは前後ともに135mmとされている。

厳しい規制によりビッグシングル存亡の危機が噂される昨今において、基準をパスするエキゾーストシステムを採用。車体のデザインに合わせた角度とされている。

アルミ製スイングアームとブレンボ製のフローティングキャリパーの組み合わせ。ABS、トラクションコントロールも装備する。ブリヂストンS21Rの相性も良い。

ライセンスプレートホルダー、ウインカーなどはスイングアームから延びるステーに装着されている。これによりテール周りのスッキリしたデザインが助長されている。

後方上部位置にセットされたスポーティなステップ。シフトレバーの角度も調整可能。クラッチレバーを使用せずにギアチェンジができるシフトアシストを装備する。

タンデムステップは簡単に脱着が可能となっている。テール周りのスッキリ感がさらに増すため、ソロライドのみでの使用ならば外してしまっても良いのかもしれない。

シート後端で切り取ったようなデザインを持つヴィットピレン701。そのデザイン性を損なわないようにLEDテールランプはシートカウル内に収められている。

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