掲載日:2018年05月31日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之、バイクブロス・マガジンズ
灯火類はすべてLED。丸型のヘッドライトはケースが薄く、懐かしさと近未来的な雰囲気を併せ持つ。ウインカーポジションも装備。
フルデジタル液晶のメーターは多機能でCB125Rと同じデザインだが、右端が125はギアポジション表示なのに対し、250は水温計になっている。ニュートラルランプの左隣にあるのは、エンジン回転数ごとに点滅周期が可変するシフトアップインジケーター。
直線と曲線、そしてシルバーパーツをうまく配したボディデザイン。シュラウドの形状は、CB125RよりもCB1000Rに近いものだ。
左ハンドルにはウインカー、ホーン、ヘッドライトの上下を切り替えるディマースイッチ、パッシングスイッチを装備。
右ハンドルのスイッチ類はシンプルで、スターターボタンとキルスイッチのみ。左右のグリップエンドには円柱状のウエイトを装備。
前後セパレート式のシート。前席の股の部分はそぎ落とされ、足着き性を高めている。シート高は800mmで、CB125Rよりも15mm低くなっている。
フレームはCB125Rと共通の、新設計高張力鋼スチールフレームを採用。軽量かつ粘り強さに優れている。タンク下の樹脂カバーなどもCB125Rとは異なる点だ。
ラジエーターはシルバーで、他のパーツとの統一感も演出され、デザイン上のポイントにもなっている。CB125Rのものより大型のものが装着されている。
CB125Rがショートタイプのダウンマフラーなのに対し、CB250Rはボリューム感のあるアップタイプを採用。内部はシンプルな2室構造で、スロットル操作に対するリニアなレスポンスに貢献している。
リアサスはピストンバルブの大径化と、ダンパー室内のオイルとガスが混ざることを防止する分離加圧式を採用し、より安定した減衰力を発揮。CB125Rにはなかった、7段階のプリロードアジャスターを装備している。
エンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒249cc。最高出力は20kw(27PS)/9,000rpm、最大トルクは23N・m(2.3kgf・m)/8,000rpmを発生する。
ボア・ストロークは76×55mmというショートストロークタイプのエンジン。レッドゾーンは1万500rpmからとなっている。
燃料タンクは後方に向かって絞られる立体的なデザインで、上面には樹脂製のタンクシェルターを備える。タンク容量は10Lで、キャップはヒンジ付きのエアプレーンタイプだ。
CB125Rはシンプルなアルミむき出しのステップだが、CB250Rはラバー付きのステップを採用。ブレーキペダルがスチール製なのはどちらも共通だ。
チェンジペダルがスチール製なのも、CB125Rと同様だ。リンクの長さはこちらの方がかなり短めとなっている。
タイヤサイズは110/70R17M/C 54H、銘柄は前後ともダンロップのSPORTMAX GPR-300だ。296mm径のウェーブ形状ハブレスフローティングディスクブレーキと対向4ポッドラジアルマウントキャリパー、41mm径倒立フロントフォークが足元を支える。
リアのタイヤサイズは150/60R17M/C 66Hで、CBR250RRやZ250よりもワンサイズ太い。リアブレーキのディスク径は220mmでウェーブタイプを採用。写真はABS付きモデルで、急制動時に後輪が浮き上がるのを効果的に抑制するIMU(車体姿勢推定システム)を装備している。
タンデムステップは滑り止め加工が施されたアルミ製で、CB125Rと共通だ。ホルダー、ステップともに剛性感はとても高い。
スイングアームには高張力鋼板を使用。マフラーに隠れて見えにくいが、右サイドはガルアーム形状となっている。
左サイドのスイングアームも高張力鋼スチールを使用しているがストレートタイプとなっており、左右で異形のデザインだ。チェーンカバーでガルアーム風に見せる工夫がされている。
タンデムシート左右の出っ張りは、グラブバーを兼ねている。ストレッチコードのフックなどは掛かりそうもない。
アンダーガードの形状もCB125Rとは違う。ちなみにエンジンのシリンダーブロックもCB125Rはシルバーだが、CB250Rは全体にガンメタとなっており、表情はかなり違う。
リアシートを外すとETC本体が何とか収まる程度のスペースがある。フック状のヘルメットホルダーを左右に有しているが、Dリングの小さいモデルだと引っ掛けるのに苦労し、シートが閉まらない可能性もある。
リアシートの裏側には携帯車載工具を搭載。リアサスのプリロード調整用レンチとエクステンション、10/14mmのスパナというシンプルなもの。
新世代CBシリーズに合わせてデザインされたアルミホイール。軽量なのと掃除がしやすそうなのが嬉しい。これもCB125Rと共通だ。
テール&ブレーキランプ、ウインカーもすべてLEDとなっている。テールランプ下に見える鍵穴はリアシートを開けるためのもの。
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