
掲載日:2018年01月29日 試乗インプレ・レビュー
Text / Takeshi Goto Photo / Takao Isobe
で、気になるCBR250RRと比較してみよう。同時に比較試乗したわけではないから、あくまでも感覚的なものだけれど、エンジンに関しては動力性能でほぼ互角。並んで加速していたらわずかにCBRが差をつけていくかもしれない。けれどニンジャはほとんど遅れることなく追従していく。ただ、回しきった時のトルク感はCBRの方が少し勝っているように思う。
ハンドリングは、軽快さのCBRと安定感のニンジャという感じ。ニンジャの完成度は非常に高い。ただ、CBRのような俊敏さと自由自在にマシンを振り回せる感じはニンジャにはない。と、後藤の個人的な感想ではエンジン、ハンドリングともにCBRが少し勝っている感じがする。ただ、そこに価格の差も含めて考えるべきだ。ニンジャはここまでやっても価格で頑張っている(62万9,640円~)。CBRはフライバイワイヤーだとか、モードセレクターだとか、必要もない(後藤の決めつけだが)付加価値をつけて値段を吊り上げてしまった(75万6,000円~)。ハンドリングではCBRが良かったけれど、CBRのタイヤはラジアル。ニンジャはバイアスだ。ニンジャの価格が安い分、タイヤをラジアルにすることだって十分に可能。そうすればハンドリングだって激変するだろう。
というわけで、もしもカワサキファンなら迷わずニンジャを買っていい。性能の良い方が欲しいってことになったら微妙だ。性能はCBR250RRが上だけれど、価格差の分でタイヤを替えてチューニングしたらCBRを超えそうな気もする。
ただ、もしも250ロードスポーツの購入を考えるのならひとつ頭に入れておいて欲しいことがある。250スポーツは加熱しているアジアのマーケットに向けてギリギリの速さを競い合った結果、かなり特殊なオートバイになってきている。単に維持費が安いというだけではなく、本当に自分のフィーリングにあったマシンなのかどうか、一度試乗して確かめてみるべきだろう。
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