
掲載日:2017年09月21日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川健太郎 写真・動画/山家健一 衣装協力/HYOD
ネーミングでは3代目、大きなマイナーチェンジを含めると実質4代目となる2017年モデルでは、まずエンジンのベースがV9用となり、モトグッツィ独特の縦置きVツインの迫力ある外観がさらに強調されているのが特徴だ。これに合わせてシリンダーやピストン、ヘッドなどのエンジン上部パーツや潤滑システムも改良され、最高出力も従来の48psから52psへとアップ。また、二次エア導入装置や新設計エキゾーストシステムなどにより、出力特性を全域で10%向上させつつユーロ4にも対応している。
駆動系ではプライマリーギアの改良および、1速と6速のギアレシオ変更などによりパワートレーンを最適化。クラッチも改良され操作の負担が軽減されるなど、ライダーニーズをくみ取った細やかな配慮にも注目したい。
フレームは従来からのオーソドックスなスチール製ダブルクレードルタイプだが、こちらも再設計されてフロントセクションの強度を向上、オーリンズ製ツインショックを採用するなど、よりスポーティなハンドリングが与えられている。ブレンボ製ディスクブレーキ、2チャンネルABSや2段階で介入度をセレクトできるMGTC(モト・グッツィ・トラクション・コントロール)もV7Ⅱから踏襲するもので安全性の確保も抜かりない。
また、新型では脱着式カバー付きのシートに変更、専用のリアステップが標準装備されるなど従来のソロ仕様からタンデム仕様となったこともポイントだ。
初代V7を思わせる赤いイーグルマークが映えるサテン仕上げの燃料タンクやビッグヘッドの堂々としたエンジン、質感を増したサイドカバーやオーリンズなどを含め、走りの性能とともによりグレード感が増したエクステリアにも注目したい。
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