
掲載日:2017年06月15日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/田宮 徹
ホンダはこれまで、NC750系のスクータータイプとしてインテグラをラインアップしてきた。X-ADVは、生産終了となったインテグラの後継と考えることもできるが、インテグラが非常に多くのパーツを他のシリーズと共用してきたのに対して、X-ADVは外装から足まわり、パワーユニットのセッティングに至るまで、徹底的に専用化が施されていて、コストパフォーマンスも重視したNC750シリーズとは一線を画すモデルとなっている。
パワーユニットは、クラッチ操作なしで発進および自動または手動の有段変速ができるDCTを備えた、NC750系の745cc水冷並列2気筒。ただしDCTは、自動変速モード時に低いギアを選択する領域を拡大した専用セッティングを採用している。足まわりには倒立タイプのフロントフォークと新設計のアルミ製スイングアームを採用し、フロントブレーキにはCRF1000Lアフリカツインと同様のラジアルマウント4ポットキャリパーをダブルで備える。前後ホイールはスポーク化され、リヤは15インチ径の専用サイズ。外装類やライト類もほぼすべて専用設計で、コックピット周辺にはラリーモデルのテイストも盛り込まれている。
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