
掲載日:2017年05月29日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
水冷4スト並列2気筒SOHC2バルブ248ccのエンジンは低中速トルクを重点的にアップさせつつ幅広いシーンでの扱いやすさを両立。燃焼効率向上とフリクションロスの低減により、クラストップレベルの燃費性能を実現している。
2-1エキゾースト構造のマフラーはエキパイを左右不等長とすることで、高回転パワーを維持しつつ低速トルクを向上。触媒の効率化によりクリーン排気も実現している。サイレンサーは異型断面タイプを採用しバンク角も確保。スポーティな音質にもこだわった。
フロントマスクはGSX-Rシリーズのイメージが投影された精悍なデザインだ。ヘッドライトの両サイドに設けせられたポジションランプには新設計の面発光LEDを採用し、スポーティで迫力のある外観と先進性をアピール。
リアのテールランプの周囲にも面発光LEDを巡らせている。V字型に浮かび上がる滑らかな全面光が個性的な雰囲気と高級感を醸し出している。
新設計ホイールはスポーティな10本スポークタイプを採用。ブレーキはアグレッシブな印象のペタルタイプの油圧シングルディスクを装備。タイヤは確実なグリップ性能を発揮するIRC製「RX-01」を標準装着する。
ブレーキキャリパーは前後ともニッシン製で、ディスク径はフロント290mmに対しリア240mmを採用。スイングアームは一般的に各断面のスチール製を採用する。
リアサスペンションはリンクレスタイプのシングルショックを採用。GSRとは前後サスペンションのセッティングが異なり、より減衰力や吸収性を高めるなど高速レンジにも対応させている。
タンク後端部が絞り込まれたスリムなライポジを実現しつつ、容量はGSRの13リットルから15リットルへと拡大。ワンタンクで500kmの連続走行も可能な余裕の航続距離を実現した。
ライダーとパッセンジャーのシートを分離したスポーティなセパレートタイプを採用。クッション性に優れる厚めのスポンジはスズキの良き伝統だ。
リアシートはメインキーで簡単に取り外しできる。シート下はトレー状になっていて小物程度は収納可能。ETC車載器などもセットできそうだ。
ハンドルはフロントフォーク上部にクランプされたスポーティなセパレートタイプとなっている。グリップ位置は高すぎず低すぎず、街乗りやツーリングにも適した自然なライポジになる。
フルLCDを用いた軽量インストルメントパネルを採用。ディスプレイには左に大きく速度、上部にバーグラフ式タコメーターが表示される他、ギアポジションや距離、デュアルトリップ、平均燃費、燃料計、時計、オイル交換時期などを表示。情報が集約されていて見やすい。
価格(消費税込み) = 52万7,040円
※表示価格は2017年5月現在
GSR250がベースの車体にフルカウルのスポーティな外観が与えられたストリートスポーツモデル。日常域で扱いやすさを重視した高トルクエンジンが特長。
■エンジン型式 = 4ストローク 水冷並列2気筒SOHC2バルブ
■総排気量 = 248cc
■ボア×ストローク = 53.5×55.2mm
■最高出力 = 18kW (24ps) / 8,000 rpm
■最大トルク = 22Nm(2.2kgf-m) / 6,500 rpm
■トランスミッション = 6速リターン
■サイズ = 全長2,085mm× 全幅740 ×全高1,110mm
■車両重量 = 178kg
■シート高 = 790mm
■ホイールベース = 1,430mm
■タンク容量 = 15リットル
■Fタイヤサイズ = 110/80-17
■Rタイヤサイズ = 140/70-17
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