

掲載日:2016年04月14日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家 健一 動画/倉田 昌幸 衣装協力/HYOD
車体に対してクランクシャフトを縦に配置した、空冷縦置き90度VツインOHV2バルブ、排気量744ccのエンジンは先代モデルで全面改良されたもの。ミッションは5速から6速となってクロスレシオ化。エンジン搭載位置の変更によってシリンダヘッドはやや前方下側へ約30mm移動した。
クロームメッキが美しいマフラーは従来どおり左右2本出しタイプを採用。車体右側にはスイングアームを兼ねたドライブシャフトを配置。1人乗り専用のためタンデムステップは無い。最高出力は欧州のA2ライセンスに対応して2psダウンのの48psとなった。ユーロ4対応。
新型ではドライブシャフト取り付け位置を50mm下げることでスイングアーム垂れ角を改善。アンチスクワット効果を最適化することでリアサスペンションの動きをスムースにし、加減速時のリアタイヤの接地感を高めている。
専用のアルミ製可倒式レーシングステップを採用。削り出しのバー部分にはローレットが刻まれ、ペダルペグ部分を可変式とするなど、ハイエンドモデルらしい高級感のある作りとなっている。
リフレクター式ヘッドライト上にはクラシックレーサー風のスモールバイザー付きゼッケンプレートを装備。クリアレンズにオレンジ球の小ぶりな丸型ウインカーも従来どおり。
シートカウル一体型のゼッケンプレートが特徴的なリアまわり。黒字に白のナンバー「7」は従来どおりだ。リザーバータンク付きのリアショックはプリロードと伸び側/圧側ダンパー調整機構を備えたフルアジァスタブルタイプのビチューボ製を採用。
先代で従来の樹脂製からクロームメッキが施されたスチール製へと変更されたフューエルタンクは、従来の17リットルから22リットルへ容量を拡大。質感を向上させるとともに航続距離も稼いでいる。
フロントブレーキは従来どおり、ブレンボ製の異径4ポットキャリパーとフローティングタイプのφ320mmシングルディスクの組み合わせだが、ABS装備に対応してマスターシリンダーを改良し、パッドもシンタードタイプが採用されて確実な制動力を実現。
リアブレーキはφ260mmシングルディスクにブレンボ製2ポットの組み合わせは従来どおりだが、ピストン径が拡大されて制動力も強化された。ローター内側にはABSセンサーが見える。
スエード調の素材を天面にあしらったシート。アクセントの赤糸ステッチがお洒落だ。裏地は防水加工され、雨水がウレタンに浸み込まないようになっている。
シート下には純正車載工具の他、付属のシートカバーを収納。シートの脱着はメインキーで簡単にできる。
ブラックパネルがシックな印象を与える2連メーター。メーター内にはボタンで切り変わるオド、トリップ、時計、気温などをデジタル表示。タコメーターにレッドゾーン表示はないが7,000rpmがレブリミット。
価格(消費税込み) = 137万3,000円
往年のカフェレーサーの雰囲気を現代に再現したネオクラシックモデル。新型では伝統の空冷縦置きVツインエンジンが6速ミッションとなり、搭載位置を変更、電子制御化されている。
■エンジン型式 =空冷 90度V型2気筒 OHV 2バルブ
■総排気量 = 744cc
■ボア×ストローク = 80×74mm
■最高出力 = 48ps(35kw)/6,200rpm
■最大トルク = 60Nm/2,800rpm
■トランスミッション = 6速
■サイズ = 全長2,185×全幅740×全高1,180mm
■車両重量 = 190kg
■シート高 = 790mm
■ホイールベース = 1,435mm
■タンク容量 = 22リットル
■Fタイヤサイズ = 100/90-18
■Rタイヤサイズ = 130/80-17
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