

掲載日:2015年06月25日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家 健一 動画/倉田 昌幸 衣装協力/HYOD
ニューミッドコンセプトシリーズ共通の水冷4ストロークOHC直列2気筒エンジンは、排気量を745ccに拡大して4psパワーアップ。デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)はギア比を変更してハイレシオ化することで燃費性能を向上。低中速寄りのエンジン特性のメリットをより生かせる設定とした。
フロントブレーキは制動力と放熱性に優れるウェーブ形状のハプレスタイプφ320mmシングルディスク&ニッシン製3ピストンキャリパーを採用。ABSは前後輪が連動するコンバインドタイプではなく、コンベンショナルなタイプとなった。
リアブレーキディスクもフロント同様、ウェーブ形状のハブレスタイプ。リアサスペンションにはアクスルトラベル120mmのプロリンクサスペンションを採用。クロスオーバータイプのNC750Xに比べると、前後トラベルは30mmほど短い。
リアサスペンションはプリロード調整付きプロリンク式モノショック、フロントサスペンションは正立フォークを採用。設定は従来どおりだ。
通常の燃料タンクの場所は容量21リットルのフラップ付きラゲッジスペースとなっている。ジェット型ヘルメットを悠々収納できる。ラゲッジスペースとリアシートの開閉はメインキーと共有。
シートは前後2分割タイプで、ツーリングからスポーツ走行、タンデム走行まで多様なシチュエーションに対応したデザイン。パッセンジャーの使い勝手に配慮した左右別体式のタンデムグリップを装備する。シート高は790mmで、NC750Xよりも40mm低い。
リアシート下には容量14リットルの燃料タンクを設置。燃費性能はさらに向上して41.5km/Lを誇る。給油キャップはシンプルな捩じ込み式。リアシート下にも狭いながら小物が入るスペースを確保している。
ヘッドライトは従来型を踏襲し、マルチリフレクタータイプの1灯式。ライトユニット自体はNC750Xと共通だが、ライトケースや小型スクリーンのデザインによって独自の個性をアピール。
ウインカーステーも兼ねたテールランプユニットを備えたリアビューもNC750Xと共通。ボディから独立してマウントされたタイプで、デザイン的にも軽快で新しさを感じさせる。
右側のスイッチボックスにはAT走行用のモード切り換えスイッチがある。一般走行用の「Dモード」とスポーティな走りに適した「Sモード」を設定。「N」はニュートラル。ATの制御が緻密になり、シフトタイミングはより自然なフィールとなっている。
左側スイッチボックスにはMTモード用のシフトボタンを装備。裏側にシフトアップ用の「+」ボタンがある。手前の「-」ボタンがシフトダウン用。ハザードスイッチの右隣にはパーキングブレーキを備える。
視線移動が少なく視認性に優れるフローティングマウントのフル液晶タイプコンビネーションメーターもNC750Xと共通。速度はデジタル、回転数はバーグラフで表示される。NC750Sでは新たに燃費計が採用された。
価格(消費税込み) = 76万3,350円
※表示価格は2015年6月現在
“ニューミッドコンセプト”を開発コンセプトに掲げたNCシリーズの中で、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)とABSを搭載するネイキッドモデルの最新版。
■エンジン型式 = 水冷4ストローク OHC4バルブ 直列2気筒
■総排気量 = 745cc
■ボア×ストローク = 77.0×80.0mm
■最高出力 = 54HP(40kW)/6,250rpm
■最大トルク = 68N・m(6.9kg・f)/4,750rpm
■トランスミッション = 6速(DCT)
■サイズ = 全長2,195×全幅780×全高1,130mm
■車両重量 = 226kg
■シート高 = 790mm
■ホイールベース = 1,525mm
■タンク容量 = 14リットル
■Fタイヤサイズ = 120/70-17
■Rタイヤサイズ = 160/60-17
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