

掲載日:2014年05月01日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家 健一 動画/倉田 昌幸 衣装協力/HYOD
V字型60/55Wのマルチリフレクターヘッドライトが特徴のフロントマスク。最適な防風効果を得られるよう上下アジャスト機能を採用したウインドスクリーンを採用。
PGM-F.I.採用の水冷直列2気筒OHC 4バルブ745ccエンジン。2軸バランサーにより振動を低減しつつ、低回転域で粘りのあるトルク特性を実現。マニュアルトランスミッションタイプに比べるとエンジンユニットのサイズは大きい。
シンプルな造形のステンレス製の片側1本出しマフラー。ポート直下にキャタライザーを導入し、PGM-F.I.とあいまって優れた環境性能も実現している。
フロントブレーキはニッシン製2ピストンキャリパーと、放熱性に優れるウェーブタイプのφ320mmシングルディスクを採用。DCT仕様はABS標準装備となるが、従来の前後連動タイプではなくなった。
リアブレーキには同じくシングルピストンキャリパーとウェーブタイプのφ240mmシングルディスクを採用。ブレーキ下側にもうひとつパーキングブレーキ用のキャリパーを装備。これはDCTがエンジン停止時にニュートラルに入る機構のためだ。
DCT仕様には当然シフトペダルは付いていない。慣れないとつい爪先が空を切ってしまうのはご愛嬌。足でのシフト操作にこだわりたい人には、チェンジペダルキットもオプションで用意されている。
前後2分割式ながら一体化したデザインでゆったり座れるシート。パッセンジャーの快適性に配慮した左右別体式タンデムグリップや荷掛フックも配備する。シート高は830mmとやや高めの設定だが、同800mmの『Type LD』も最初からタイプ設定されているのが嬉しい。
容量11リットルの燃料タンクをリアシート下に配置。優れた燃費性能により、大幅な小型化が可能となった。
従来の燃料タンク位置にはフルフェイスヘルメットも入る容量21リットルのラゲッジスペースを実現。中には純正車載工具などもセットされ、フラップはメインキーでロックできる。
DCT走行モード切り替えスイッチを右手元に装備。手前側はATモード用で、N(ニュートラル)、Dモード(一般走行向き)、Sモード(スポーツ走行向き)があり、進行方向側にはAT/MTの切り替えスイッチがある。
左手元にクラッチレバーはなく、代わりにMTモード用のシフトボタンを装備。人差し指で+(シフトアップ)、親指で-(シフトダウン)を操作する仕組み。パーキングブレーキ用レバーも左手元に付いている。
バーグラフ表示のタコメーターやデジタル速度計が一体となった、フル液晶タイプコンビネーションメーター。新たに燃費計を表示、マニュアルトランスミッションタイプにもギアポジション表示を採用するなど充実化が図られている。
価格(消費税込み) = 83万8,080円
※表示価格は2014年4月現在
“ニューミッドコンセプト”シリーズとして開発した『NC700』シリーズの排気量を拡大し、各部を熟成しさせた進化版。“X”はクロスオーバーコンセプトモデルで、有段式自動変速機構であるDCTを搭載。
■エンジン型式 = 水冷OHC 直列2気筒 4バルブ
■総排気量 = 745cc
■ボア×ストローク = 77×80mm
■最高出力 = 54ps(40kw)/6,250rpm
■最大トルク = 68Nm(6.9kgf-m)/4,750rpm
■トランスミッション = 6速
■サイズ = 全長2,210×全幅840×全高1,285mm
■車両重量 = 229kg
■シート高 = 805mm
■ホイールベース = 1,540mm
■タンク容量 = 14リットル
■Fタイヤサイズ = 120/70-17
■Rタイヤサイズ = 160/60-17
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