

掲載日:2014年04月10日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家 健一 動画/倉田 昌幸 衣装協力/HYOD
フロントマスクは初期型の隼からのアイデンティティである縦型2灯式ヘッドライトを採用。 左右のウインカー内側に配置されたラムエアインテークが機能美と迫力のフォルムを演出する。
2代目隼からはエンジンのストロークを2mmアップして排気量を1,339ccへと拡大。新開発のアルミ鍛造ピストンや大径チタンバルブ、新プロファイルのカムシャフトやイリジウム合金スパークプラグを採用し、吸排気系も緻密なF.I.制御を可能にするSDTV(スズキ・デュアル・スロットル・バルブ)や新デザインのエキゾーストシステムが導入された。
2013モデルの隼からフロントブレーキはブレンボ製ラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用し、高い制動力とコントロール性を両立。加えてABS標準装備として安全性を高めた。フロントフォークはφ43mmのKYB製倒立タイプで、DLCコーティングによりフリクションロスを低減。
リアブレーキはトキコ製シングルピストンタイプ。リアサスペンションはKYB製リンク式モノショックで前後ともフルアジャスタブルタイプを採用。3本スポークのアルミキャストホイールは全体をしならせることでダンパー効果をもたせている。
風の流れを味方につける有機的なエアロフォルムは隼のシルエットをも特徴付ける。マン&マシン一体の“ワンピース”コンセプトによって、あらゆるライディングポジションで高い防風効果を発揮し、ライダーの負担を軽減する。
シートは前後に分かれたセパレートタイプで隼のスポーツイメージを強調。それでいてタンデムシートも大型グラブバー装備の本格的な造り。タンデムでのロングライドにも対応する。
6速トランスミッションは初期型に対してギアセット幅を最適化。オイル噴射により耐久性の向上とメカノイズ低減を図るなどの改良が加えられている。最終減速比も同様に高速型のロング設定となっている。
前後から見たイメージの統一が図られたリアビュー。日本伝統の鎧兜を思わせる流線型を基調としたダイナミックなテールカウル、そしてビルトインタイプのウインカーセットが隼をさらに印象づけている。テールランプにはLEDを採用する。
右ハンドル手元のスイッチにより、エンジン制御マップを切り替えられるS-DMSを搭載。A、B、Cの3つの走行モードから、走行条件や好みに応じて任意のモードを選択することができる。走行中でも簡単にモード切り替え可能だ。
隼のリアシート下には、高速道路の乗り降りに便利なETC車載器を国内の2輪車として初めて標準装備している。本体はシート下に格納されるため、外観を損なわず耐久性確保と同時に盗難やいたずらを防止できる。蓋を開けてETCカードを差し込むだけなので簡単だ。
タコメーターとスピードメーター、燃料計、水温計の4つのアナログタイプを採用。プログラム可能なエンジン回転インジケーターライトの他、燃料残量警告、水温警告、油圧低下警告、F.I.システム警告などを配備。 中央のLCDパネルには、時計、ギアポジション、S-DMSマップ、ETC、オドメーター、デュアルトリップなどを表示。
隼の大パワーを支えるリアタイヤは190/50サイズのスポーツラジアルタイプ、BT015を標準装着し、高いグリップ性能と耐摩耗性を実現。
価格(消費税込み) = 160万9,200円
※表示価格は2014年4月現在
公道における究極のスポーツバイク“アルティメイト スポーツ”を標榜して20世紀最後に登場した、スズキが誇る最速マシン『隼(ハヤブサ)』に、ETC車載器を標準搭載した日本仕様が登場。
■エンジン型式 = 水冷DOHC 直列4気筒4バルブ
■総排気量 = 1,339cc
■ボア×ストローク = 81×65mm
■最高出力 = 197ps(145kw)/9,500rpm
■最大トルク = 155Nm(15.8kgf-m)/7,200rpm
■トランスミッション = 6速
■サイズ = 全長2,190×全幅735×全高1,165mm
■車両重量 = 266kg
■シート高 = 805mm
■ホイールベース = 1,480mm
■タンク容量 = 21リットル
■Fタイヤサイズ = 120/70-17
■Rタイヤサイズ = 190/50-17
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