

掲載日:2014年01月09日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
縦置き空冷V型2気筒 SOHC 4バルブを採用する新設計エンジン、通称“クアトロバルボーレ”。従来モデルのOHV 2バルブに比べると複雑な機構の割にコンパクトに仕上がっている。
ブレンボ製φ320mmフローティング式ダブルディスク&4ピストンキャリパーにABSを組み合わせ、ブレーキ性能は文句なし。ホイールは一般的な3本スポークのアルミキャスト製だ。
リアブレーキもブレンボ製で、φ282mmシングルディスク&2ピストンキャリパーという余裕のキャパシティを確保。片持ち式スイングアームの中にドライブシャフトとファイナルギアを内蔵する“CARC”が、現代のモトグッツィであることを主張。
丸型1灯タイプのヘッドライトは2重構造で、下側のプロジェクターライトはハイビームになっている。ヘッドライトを囲む程度のミニカウルだが、空力特性に優れ走行風をうまくいなしてくれる。
ジェット機のアフターバーナーを思わせるデザインが新鮮なテールライト。荷掛けフックは左右4か所あり、グラブバー後端部の切り欠き部分には純正トップケースを搭載するためのステーが装備できる。
鮮やかな赤と黒の切り替えのコントラストが美しいシートレザー。シート座面はゆったりと広めでクッション性もいいし、バックレストに腰を預けられるので楽だ。左右のグラブバーもしっかりとした作り。
シート下は意外に狭く、後方にコンパクトなレインウエアを入れられる程度。前方のスペースはシートが収まる部分なので収納には使えない。グラブバーのブリッジ下には車載工具が収まる。
余裕の23リットル容量を誇るフューエルタンクは、かなりのボリューム感だがロングツーリングでは重宝するはずだ。タンク両側にはパッドを兼ねたクロームメッキのモールが施されている。
左1本出しのスポーツマフラー。サイレンサーはヘアライン仕上げのアルミ製で、エンドピース部分はサイクロン型のデザインになっている。ちょっとしたディテールにも洒落心が見えて嬉しい。
フォークトップにはダンパー調整機構を表すシールが貼られている。左側がC(コンプレッション=圧側)で右がR(リバウンド=伸び側)。パイプハンドルは程よい高さとプルバック加減でリラックスできる。
リアサスペンションは作動性に優れるリンク式モノショックを採用。ダイヤル式のプリロード調整と伸び側ダンパー調整機構を装備し、荷物やタンデムに合わせて簡単に設定調整ができるタイプだ。
4輪スポーツカーを思わせる洒落たデザインの3連メーター。ホワイトの文字盤にメッキのトリムが美しい。左下の液晶画面には気温や時間、電圧、ギアポジションなどを表示。
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