

掲載日:2013年09月05日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/MOTOCOM 衣装協力/HYOD
Z750をベースにボアを拡大した水冷DOHC並列4気筒4バルブエンジン。排気量は58ccアップし、最高出力は13psアップの113psを発揮。サブスロットルを備えた大径34mmのスロットルボディの採用や吸排気ポート形状の最適化。インテークダクト、インテークファンネル形状の改良、アルミダイキャスト製のメッキシリンダーの採用など、大幅にリファインされた。
多面体形状のショートサイレンサーを採用することで、マスの集中化とともにサイレンサー容量とバンク角を確保。サイレンサー入口に排気デバイスを装備し、低中速域でのレスポンスを向上させている。
フロントブレーキはニッシン製φ310mmペタルタイプのダブルディスクに対向4ポットキャリパー、シンタードパッドを採用し、高い制動力とコントロール性を実現。ABS設定もあり。
リアブレーキも同じくニッシン製φ250mmペタルタイプのシングルディスクに1ポットピンスライド式キャリパーを採用。ドリブンスプロケットも43Tから45Tに変更されて加速重視のファイナルに。
フロントフォークには伸側減衰力とプリロード調整が可能な、インナーチューブ径φ41mmのKYB製倒立タイプを採用。右側フォークトップに見えるのがダンパー調整機構。
リアショックはボトムリンク式ユニトラックタイプで、伸側減衰力とプリロード調整が可能なKYB製のピギーバック式リザーバタンク付を採用。マウントを若干左側にオフセットすることで、左右の剛性バランスを最適化。
容量17リットルの燃料タンクの左右に張り出した部分は樹脂製のタンクカバーで、アグレッシブな外観イメージに一役買っている。キーシリンダーはタンク前部にマウントされ、コンパクトなメーターまわりに貢献。
エルゴノミクスから生まれたライディングポジション。前後のシートはウレタンの厚みを増すとともに形状を見直すことで快適性を向上。シートレザーには“Z”柄をあしらったテクスチャーが採用され、質感を高めている。
リアシート下のスペースは最小限で車載工具がかろうじて入る程度。荷掛けフックをリアフラップ部分および、リアステップのステー後端部にも装備し、積載時の利便性を高めている。
フロントフェイスは Z シリーズ共通の睨みの効いたアグレッシブなイメージを強調。コンパクトなカウルは従来型と比べてもよりエッジが効いたデザインとなった。
テールライトは新設計のLEDタイプを採用し、被視認性とともに見た目もグレードアップ。バルブの配置はよく見ると Z パターンにデザインされるなど、ディテールへこだわりも。
3分割LCDスクリーンを採用したメーターまわり。中央のレベルメーター式タコメーターは3パターンの表示方法からセレクト可能。左右にはスピードメーターと燃料計、オドメーター、時計、デュアルトリップメーター、水温計、燃料計、航続可能距離、エコノミカルライディングインジケーターなどを表示。
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