

掲載日:2013年08月15日 試乗インプレ・レビュー
文/淺倉 恵介 写真/モリヤン
エンジンはシリンダーやピストンといった主要パーツを新設計。各部の軽量化や耐久性の向上、冷却性能の向上など、エンジン全体が見直されている。31PSの最高出力と、21Nmの最大トルクに変更はない。
エキゾーストパイプはステンレス製で 2 into 1 タイプ。ヘダース(エキゾーストマニホールド)は大きく曲げられて管長を稼ぎ、低中速トルク特性を向上。コレクターパイプ内にはキャタライザーを装備する。複雑な形状のサイレンサーは、消音性能に必要な大容量と深いバンク角を両立。
フロントブレーキは片押しピンスライドの2ピストンキャリパーに、大径φ290mmのペタルディスクの組み合わせで優れた制動力を発揮。フロントフォークのインナーチューブ径はφ37mm。
スイングアームは角形断面形状のスチール製で、十分な剛性を確保。リアスプロケットは先代モデルから、歯数が1T増やされている。前後ホイールはカワサキのフラッグシップであるZX-14Rのデザインを踏襲。
リアサスペンションはカワサキ独自のユニ・トラック式サスペンション。リアショックユニットはプリロード5段階調整式で、ライダーの体格やタンデムライディングに対応したセッティング変更が可能。
リアブレーキは片押しピンスライドの2ピストンキャリパーにφ220mmのペタルディスクを組み合わせる。リアホイールサイズはMT4.00サイズを採用する。
ハンドルは先代モデルから引き継ぐセパレートタイプ。ハンドルバーがトップブリッジ上に位置し、ハンドルポジションは高め。リラックスしたライディングポジションをとることができる。
先代モデルのステップバーはラバー付きだったが、スパルタンなアルミ製フットペグに変更。よりダイレクトな操作感を得ることができる。
デュアル式のヘッドライトは左右のユニットを分離。ニンジャシリーズの上位モデルとイメージを共有。光量も大きく、夜間走行の安全性が向上している。
スクリーンは下部にエアダクトが設けられ、走行中の曇りを防止。低めにマウントされているので、十分な防風効果を得るためには上体を伏せた乗車姿勢が必要。
アナログタイプのタコメーターと、多機能タイプの液晶パネルを組み合わせたインスツルメンツパネル。液晶パネルにはスピードメーター、オドメーター、ツイントリップメーター、燃料計、時計が表示可能。また、低燃費走行時に点灯する、エコインジケーターも装備している。
フュエルタンクは大容量の17リットルで長距離走高にも対応する。後部が絞り込まれた形状で、ライディングの自由度を確保している。
シートは座面が広く、快適性を確保しながら、幅を絞って足着き性の良さを両立。タンデムシートの下には小物入れスペースが設けられ、別体式ETCの本体が収納可能。
ウインカーレンズはファッショナブルなクリアタイプ、テールランプはLED化を期待したい。大型の別体式リアフェンダーは、泥跳ねや小石の巻き上げから、車体をガードする。
タンデムステップには固定式の荷掛けフックを装備。
リアフェンダーにも、荷掛けフックを装備する。
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