

掲載日:2012年05月10日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 撮影/MOTOCOM
フロントマスクはニンジャ1000と共通イメージとなり、よりエッジの効いたデザインにフェイスリフト。アジャスタブルウインドスクリーンはボルト脱着式により3段階、最大60mmの範囲で高さを調整できる。
水冷4ストロークDOHC並列2気筒エンジンはツインらしい鼓動感とスムーズな高回転フィールを両立した、バランサー内蔵の180度クランクを採用。新型は吸排気系などの見直しにより常用域のトルクアップと扱いやすさを向上。
新設計フレームには高張力鋼管を用いたダブルパイプペリメターフレームを採用(写真はフレームカバーを取り外した状態)。新たにデザインされたサイドフェアリングの大きな開口部は、エンジンからの熱を排出し快適性をアップ。
放熱性に優れるペタルディスクを前後に採用。フロントディスク径はφ300mm、トキコ製2ポットキャリパーをダブルで装備し、強力な制動力と優れたコントロール性を実現。
リアブレーキにはφ220mmディスクと1ポットキャリパーを装備。チェーンアジャスターはカワサキ独自のエキセントリック式ではなく通常のタイプ。
リアショックは右側に寄せて取り付けられたオフセット・レイダウン・シングルショックを採用。リンクを介さないシンプルな構造で、ヘッドパイプからリアアクスルにかけての一体感のあるデザインを演出する。
エンジン下にマフラーを搭載することで、マスの集中化と低重心化を実現。マフラー容積の拡大や内部設計を見直すことで、常用回転域となる7,000回転以下のトルクを向上させている。マフラーを避けた、スイングアームの湾曲したデザインも特徴的。
シートベースから設計を見直すことで、ウレタンフォームを約2倍の厚みとした新作のセパレートシート。ライディング時の快適性を大幅に向上させると共に、足着き性の確保にも貢献。人間工学に基づいてデザインされたパッセンジャーグリップを装備。
リアフレームも独創的なバックボーンスタイルを取り入れた新作。特にライダーの股下付近の張り出しを大幅に抑えてスリムなスタイリングに貢献することで足着き性もアップした。リアシート下には車載工具が収まる。
燃料タンクは全高が20mm高くなり、容量も16リットルを確保(従来は15.5リットル)。デザインも見直され、前方にせり出すようなダイナミックな造形とすることで、マスフォーワードデザインを演出。
よりコンパクトに短くシェイプされたテールカウル。ビルトインタイプのテールランプにはスタイリッシュなLEDを採用。ホワイトレンズのウインカーとともに印象的なリアビューを演出。
アナログ回転計とデジタル式速度計、マルチファンクションLCDを組み合わせたメーター。右のディスプレイには燃料計、時計、オド、トリップ、航続可能距離、平均/瞬間燃費計、エコ・インジケーターなどを表示。
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