スズキ バンディット1250F ABS
スズキ バンディット1250F ABS

スズキ バンディット1250F ABS – 伝統のビッグネイキッドにフルカウル仕様が追加

掲載日:2010年05月27日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

スズキ バンディット1250F ABSの特徴

スズキ バンディット1250F ABSの画像

水冷ユニットを包むフルカウルボディ
ツアラーのツボを抑えた装備を設定

バンディット1250F ABSの特徴は、ハイパワーな水冷4気筒DOHCエンジンと、風洞実験で生み出されたフルカウル。バンディットシリーズ専用に開発された 1254cc のパワーユニットは、最大107N・m のトルクを 3500rpm という低回転で発生する。少し右手をひねれば溢れんばかりのトルクを生み出すエンジンは先代の油冷時代からのお家芸で、バンディットシリーズの伝統とも言えるもの。街中での極低速走行では若干気を使うこともあるが、欲しいときに怒涛の加速力を与えてくれるエンジンは、他のスポーツネイキッドには無い個性だ。最大出力も 74kw/7500rpm とハイパワーだが意外なほど燃費は良く、19リッターのタンクと合わせれば300km以上の巡航も可能となっている。

スズキ バンディット1250F ABSの画像

もう一つの大きな特徴であるフルカウルだが、試乗インプレッションでも述べたように、防風性能は非常に高い。また、GSX-Rシリーズを思わせるスタイリングは流麗で、このバイクが持つスポーツ性能が滲み出しているようだ。ただ、カウル自体の素材感は若干乏しく、軽量でシャープに仕上がっているが物足りない部分もある。カウル付きツアラーにはお約束とも言える収納も設置されておらず、ユーザビリティという部分から見れば減点。ただ、その分軽量となっているため、カウルの重量による走りへの影響も少なく、高い防風性能とラジエターの冷却力を実現していることは大きい。走行性能を重視するなら、十分お釣りがくるのではないだろうか。

また、使い勝手を考慮した装備が多いのも、バンディット1250F ABSの魅力。足着きを考え2段階に調整出来るシートやメンテに役立つセンタースタンド、グラブバーには荷掛けフックが備えられているほか、タンデムステップホルダーも荷物の固定に使い易い形状となっている。これ以上に利便性を求めるなら、オプションでトップケースやサイドケース、さらに防風性能を高めるツーリングスクリーンが設定されているので、使い方に応じて組み合わせたい。スポーツ性を重視したスペックの中に、高いユーザビリティをしのばせるバンディット1250F ABS。乗れば乗るほど、車両カタログに示された「オールラウンド・パフォーマー」という言葉どおりの実力を感じさせてくれる。

スズキ バンディット1250F ABSの詳細写真は次ページにて

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