KTM 690 DUKE
KTM 690 DUKE

KTM 690 DUKE – KTMのオンロード・スーパーシングル

掲載日:2009年09月17日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

KTM 690 DUKEの特徴

躾の良さとパワーのバランス
これこそが690 DUKEの魅力

今回試乗した690 DUKEの特徴は、LC4史上もっともパワフルなユニットを搭載していることだ。1本のカムシャフトで2つのロッカーアームを駆動する4バルブ構成のシリンダーヘッドとコンパクトな燃焼室と組み合わせ、最高出力66ps(48kW)/7500rpm、最大トルク67Nm/5500rpmを発揮。角度の付けられた特徴的なヘッドカバーはメンテナンス性を考慮した結果である。印象深かった躾の良さとパワーのバランスは、電子的にスロットルプレートの動きを補正し、ライダーの感覚に忠実な燃焼を実現するEPT(エレクトロニック・パワー・スロットル)システムによるところが大きいようだ。また、あまり大々的にアピールはされていないようだが、車体下部にエグゾーストシステムを集中させたことによるバランスの良さも際立っていた。990の場合も重量物であるバッテリーをアンダーカウルの中に収納するこだわりを見せていたが、半乾燥重量約148.5kgの690の場合、こうした低重心化がより効果的であったに違いない。試乗中、交差点やちょっとしたカーブでも感じられた、パタンと倒れた後に発揮される高い安定性。これは是非とも味わって欲しいこのモデルの魅力だ。

KTM 690 DUKEの画像

一方、車体構成に目を移すと、ここにもKTM流のこだわりが随所に見られる。お得意のチューブラースペースフレームは薄肉クロモリ鋼管製で、パワフルなLC4エンジンに対抗する十分なねじれ剛性を確保しながら、重量は僅か9kg強に抑えられている。また、複雑なリブ構造を持ち、外側がオープンタイプとされたリアスイングアームは鋳造アルミニウムによる1ピース構成。素材厚を場所によって微妙に変化させることで、理想的な剛性を確保しながら軽量化にも成功したユニークなパーツだ。その車体に組み合わされる前後サスペンションユニットは当然のことながらフルアジャスタブルのWP製で、リアの伸び側ダンパーは高速と低速の個別設定が可能な最新式ユニットが採用されている。これら最新のスペックを上手く纏め上げることで690 DUKEの絶妙なバランスが成り立っているのだと感じた。

KTM 690 DUKEの詳細写真は次ページにて

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