


構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
写真/磯部孝夫
取材協力/ヤマハ発動機
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
写真/磯部孝夫
取材協力/ヤマハ発動機
掲載日:2009年05月29日 試乗インプレ・レビュー
タコの中に液晶表示のスピードを組み合わせたシンプルな一体式メーター。右上にはシフトインジケーターを備える。
職人の手により丁寧にバフ仕上げされたエアインテークは、クリアコーティングが施されている。先代からのコンセプトを引き継ぐように、そのほかにも、各所にV MAXらしいデザインアイコンがちりばめられている。
フラッグシップモデルらしく、キーひとつとっても凝ったデザインだ。
合わせ面の精度に優れ、全体の強度アップに貢献する破断分割式コンロッドを採用。クランクウェブは、想像していたより小さく見えた。
タンク上のマルチファンクションディスプレイは、ガソリン残量、水温、ギヤポジションなどを液晶パネルで表示。
カムシャフトは、吸気側をチェーンで駆動し、そこからさらにカムギアで排気側を駆動する。排気側の側面には、ガバナーらしきものが見える。
左右4本出しのサイレンサーは、デザインされたエンドカバーを装備。力強さに一役買っている。デザインにぬかりは無い。
排気には、全てを一つに集合させてから再び分割していく4-1-2-4システムを採用。排気効率と消音性能、そしてV MAXらしい加速感を演出するためのシステムだ。
通常、エンジン上に位置するガソリンタンクは、エアクリーナー容量を確保するためシート下へ。低重心化にも貢献している。
強大なパワーを受けとめる駆動系は、先代と同じシステムであるシャフトドライブを採用。
絶対的なパワーと優れたコントロール性、さらにマシンの力強さをアピールするデザインを併せ持つエンジンは、水冷V型4気筒。鈍い茶色に輝くカバー類は、マグネシウム合金だ。
吸気には、ファンネル長の切り替えにより良好な吸気脈動を作り出すヤマハ電子制御インテークを採用。エンジン回転に応じて2段階に切り替わるシステムだ。
ラジエターは、エンジン前面を覆い尽くす上下2段分割。優れた冷却効果を引き出すとともに、デザインにも貢献している。
耐久性に優れる酸化チタンコーティングが施されたφ52mmのインナーチューブ。スプリングプリロード、伸圧減衰調整機構を備える。
全体的なイメージとしては、先代が築き上げたマッシブなデザインをベースにしているが、日本人ならではの美意識を、色濃く反映した仕上がりとなっている。ひと目でそうと分かる力強さに満ち溢れたルックスは、多くのユーザーを満足させるに違いない。
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