ホンダ CB400スーパーボルドールABS
ホンダ CB400スーパーボルドールABS

ホンダ CB400スーパーボルドールABS – 充実の装備とスペックで使いやすさと高性能の両立

掲載日:2009年02月19日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

ホンダ CB400スーパーボルドール ABSの試乗インプレッション

ホンダ CB400スーパーボルドール ABSの画像

どんなシチュエーションでも楽しめる
オールマイティな性能を満喫

スーパーボルドールの第一印象は、「軽い」ということだ。スペックシートでは2007年のマイナーチェンジで重量が増しているにも関わらず、取り回しは非常に軽快。偶然にも今回の試乗直後に前モデルをライディングする機会があったのだが、体感的にはほぼ同じだ。少し驚きを覚えつつシートにまたがり、セルボタンを軽く押してエンジンを始動。外気温が0℃に近かったにも関わらず、PGM-FIによる制御により始動直後から安定したアイドリングだ。節度感のあるミッションを操作しながら走り出すと、その軽快感に再び驚かされた。どうしても「環境基準にあわせるためのEFI採用」となると非力になるイメージがつきまとうが、スーパーボルドールはそんなことを微塵も感じさせない。鋭いピックアップとどこまでもなめらかに吹け上がるエンジンはエキサイティングで、大きく手首をひねればあっという間に公道で許された速度を超えそうになってしまう。特に作動バルブ数が4つに切り替わったあとの加速は素晴らしく、高速巡航中でも前に引っ張られるような感覚を味わえるほどだ。2バルブのみの作動時もスムーズなパワー感に満ちており、全域で扱いやすくなっている。「国産ミドルクラスはついにここまできたか…」と感慨を覚えるほどだ。

ホンダ CB400スーパーボルドール ABSの画像

スーパーボルドールの特徴であるハーフカウルの効果も申し分ない。時速100kmでの居住性はCB400スーパーフォアに比べて格段に向上している。シートスポンジも適度なコシがあり、ロングツーリングの疲労度も少ないだろう。今回のインプレッションでは夜間の常磐道を100kmほど走行したが、寒風の影響も比較的少なくライト光量も十分だったため、快適なナイトクルージングを満喫できた。ブレーキ回りの目玉機能であるコンバインドABSについては、残念ながら使用するようなシチュエーションを体験できなかったが、ブレーキ自体の効きは優秀。特にレバーの引き込みにあわせてリニアに制動力が立ち上がるコントロール性の高さも、スーパーボルドールの走りの良さに一役買っていると言えるだろう。結局、クローズドコース以外のほとんどのシチュエーションを走行したが、性能的に不満を感じることはほとんど無かった。燃費もリッターで20km以上をマーク。まさにオールマイティな優等生だ、と感服してしまった。

ホンダ CB400スーパーボルドール ABS こんな方にオススメ

ツーリングから日常の足まで
毎日使える万能マシン

スーパーボルドールは、国産バイクの中でもトップクラスのウェルバランスを誇るマシンだ。持て余すことのないボディサイズと十分すぎるほどのパワー、誰が見ても素直にカッコいいと思えるデザイン、そして日常生活にもフィットする利便性を兼ね備えており、バイクライフで想定されるほとんどのシチュエーションをそつなくこなしてしまう。このバランスのよさを持ってすれば、ツーリングの相棒から毎日の足まで、どんな用途にも安心して使用できるだろう。ミドルクラスのみならず国産バイク全体という尺度で考えても、最も完成度の高い一台と言えるかもしれない。それほど、スーパーボルドールの実力は高い。

ホンダ CB400スーパーボルドール ABS 総合評価は次ページにて

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