ドゥカティ Hypermotard 1100S
ドゥカティ Hypermotard 1100S
見かけだけじゃない再デビュー

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
写真/木村圭吾

取材協力/DUCATI JAPAN

ドゥカティ Hypermotard 1100S – さらに磨き上げられた熟成型モデル

掲載日:2008年12月15日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

ドゥカティ HYPERMOTARD 1100S 写真メーカーウェブサイトには「その目的はただ一つ、スリルを味わうこと」とある。バイクが持つ本来的な魅力を革新的デザインに昇華させたハイパーモタードが、グレードアップして登場した。

試乗したのは、09で初登場したパールホワイト仕様。外装以外、見かけ上は従来と全く同じ、フレームも従来のレッドと共通だが、印象は鮮烈。パールホワイトとレッドフレームの対比は、存在感を強く印象づける仕上がりとなっている。しかし変わったのはそれだけではない。フロントフォークにKYB製DLCコーティング済みフロントフォークを採用することで、走りのグレードも磨き上げられているのだ。

ドゥカティ HYPERMOTARD 1100S 写真軽い車体とレスポンスに優れるエンジンの組み合わせで、クイックな運動性能を持つのがハイパーモタードの魅力だが、踏ん張りの効くリアに対し、柔軟に動く従来のフロントフォークは、軽快な運動性能を助ける一方で、クイックすぎるように感じる面もあった。新たに採用されたKYB製フロントフォークは、通常速度域で大きな違いは感じられないものの、若干ペースを上げた状態でのブレーキングで、従来モデルと比べ、わずかだが姿勢変化が少ないように感じた。新たなフロントフォークは、全体的にスムーズな動きを実現するとともに、従来のマルゾッキ製フォークより若干踏ん張りを効かせるような設定になっているようだ。これにより、ハイパーモタード本来の軽快感を、より多くの人が幅広いスピード域で楽しめるようになっている。

新規モデルが注目されるこの時期、さらに磨き上げられた熟成型モデルも見逃せない。そんな印象を持った試乗だった。

ドゥカティ HYPERMOTARD 1100S Styling

ドゥカティ HYPERMOTARD 1100S 写真
ドゥカティ HYPERMOTARD 1100S 写真

ドゥカティ HYPERMOTARD 1100S Details

メイドインジャパンのKYB製フロントフォークを採用。ドゥカティでは、過去にショーワ製フォークの採用例はあったが、KYB製は初採用か? “S”バージョンは、ベルトカバーとフロントフォークのインナーチューブガードに軽量なカーボンパーツを採用している。 2009年モデルも、日本市場では“S”バージョンのみが販売される。リアのオーリンズ製サスペンションは従来通り。ちなみに、“S”バージョンのパールホワイトカラーは日本限定仕様だ。

【1】メイドインジャパンのKYB製フロントフォークを採用。ドゥカティでは、過去にショーワ製フォークの採用例はあったが、KYB製は初採用か? 【2】“S”バージョンは、ベルトカバーとフロントフォークのインナーチューブガードに軽量なカーボンパーツを採用している。 【3】2009年モデルも、日本市場では“S”バージョンのみが販売される。リアのオーリンズ製サスペンションは従来通り。ちなみに、“S”バージョンのパールホワイトカラーは日本限定仕様だ。

SPECIFICATIONS - DUCATI HYPERMOTARD 1100S

ドゥカティ HYPERMOTARD 1100S 写真

価格(消費税込み) = 170万円

ドゥカティが提案する新たなロードスポーツバイク。伝統のフレームとエンジンを搭載したモタードスタイルで、09モデルは外観と足回りの設定の変更で熟成を深めている。

■エンジン型式 = 空冷4ストDOHC4バルブL型2気筒デスモドロミック
■排気量 = 1,078cc
■ボア×ストローク = 98×71.5mm
■最高出力 = 90hp(66kw)/7,750rpm
■最大トルク = 10.5kgm@4,750rpm
■トランスミッション = 6速
■燃料供給方式 = マレリ製フュエルインジェクション
■ホイールベース = 1,455mm
■シート高 = 845mm
■重量(乾燥) = 177kg
■フロントフォーク = KYB製DLC倒立フォーク
■リアショック = オーリンズ製フルアジャスタブル

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