

掲載日:2008年07月08日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
985ccの排気量を持つリッターモデルではあるものの、コンパクトな車体とほどよいパワーのため、ミドルクラスマシンが好みの人であれば、きっと感性を揺さぶられるはず。排気量の大きさや車体の大きさとバイクの魅力は正比例しない。それをXB9SXが教えてくれるだろう。ハーレー社が販売し、空冷Vツインエンジンを搭載しているため、ハーレーのイメージが強いかもしれないが、ビューエルの楽しさに夢中になるのはナナハンクラスのネイキッドを楽しんでいる人たちのような気がする。また、ドカティやモトグッチなど個性的で味わい深いエンジンが好みの人も、ビューエルの試乗をしてみて欲しい。どのメーカーがいいなどと優劣をつけるつもりはないが、一度試乗をしてみればきっとビューエルもお気に入りリストに入ることだろう。
“OWN THE CORNERS”。ビューエルのキャッチコピーにこんな言葉がある。「このコーナーは自分のためにあるのではないか?」ごく普通の道ですら、そう錯覚してしまうほど楽しませてくれるのがビューエルというバイクだ、ということを伝えてくれるキャッチコピーだ。この言葉はまさに的を射ており、ビューエルを試乗する度に実感させられる。仕事柄、いろいろなメーカーからバイクを借りるのだが、そのバイクの魅力を堪能するため都心を脱出して試乗するのがいつものパターン。しかし、ビューエルの魅力は都心を出るまでもなく体感できる。もちろん、山や海など、快走路に足を運べば都心よりもっと楽しくなる。しかし、走る道を選ばず、どんな道でも楽しませてくれるのがビューエルの魅力。走る、曲がる、停まる、そのどの操作も楽しませてくれる。このバイクを知らずにバイクライフを終えるなんて勿体ない。心底からそう思う。
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