

掲載日:2007年05月10日 試乗インプレ・レビュー
1978年にデビューし、間もなく30周年。剥き出しの丸型ヘッドライト、何の変哲もないガソリンタンク、フラットなシート、サイドカバー、メッキフェンダー、オートバイの原点ともいうべき、オーソドックスなスタイルを貫き通すヤマハSR400。エンジンは399ccのSOHC2バルブの単気筒で27psを発揮する。セルスターターは装備せず、キックスターターのみでエンジンを始動させるのだ。時代に媚びない“オートバイ”の原点とも言うべき不変の個性は多くのライダーを魅了し続けているが、軽量・スリム・コンパクトという設計思想に基づきながら、実は常に進化し続けている。
年々厳しくなる騒音・排ガス規制に適合させたことをはじめ、ブレーキフィールや始動性の良さ、イモビライザーを装備するなど、SRらしさを崩すことなく、さらなる熟成を続けているのだ。ビッグシングルならではのエンジンの鼓動感やキックスタートの儀式など、語り尽くせぬ魅力を持つSR。進化と継承を表裏一体しながら、時代に合わせたSRを作り続けるヤマハに敬服の意を表したい。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!