

掲載日:2007年03月22日 試乗インプレ・レビュー
CBR1000RRは、レーシングマシンから受け継いでいるアルミ製のフレームやエンジンなど、最先端技術が惜しみなく投入され、ホンダのつくるバイクの中でもトップクラスの高性能を持っている。サーキットを走るスゴ腕の人や、ワインディングをガンガン走る人にとってはまさに“夢のバイク”であり、スーパースポーツクラスを常にリードし続けている。
そんなもの凄いハイスペックマシンなら、ビギナーには無縁なのかと言われれば、そうじゃないと言い切れるのがこのバイクのスゴイところ。どんなレベルのライダーが乗っても扱いやすく、誰が乗ってもそこそこのハイペースで、しかも安全に走れてしまうのだ。これは、軽量でコンパクトなエンジンや、適度なしなやかさを持った軽量・高剛性のアルミツインチューブフレームなど、随所に惜しみなく投入された最先端技術のおかげ。シートカウルの下からサイレンサーを覗かせるセンターアップ・エキゾーストシステムは、車両の重心などを考え抜いて採用されたシステムだ。左右の重量の均等化を図るとともに、コーナリング中はより深くマシンを傾けることができるなど、良いこと尽くめ。タイヤも、このマシンのために専用開発したものが使われているのだ。
MotoGPマシン譲りのユニット・プロリンクリアサスペンションを備えたアルミツインチューブフレームに、998ccの水冷直列4気筒エンジンを搭載。レーシングマシン譲りのエンジンで超ハイパワーだが、とても扱いやすい。
ステアリングダンパーは電子制御方式のHESDを採用。高速時の安定性と低速時のハンドリング性能の向上を両立した。HESDは車速やスロットル開度をセンサーが感知し油圧ダンパーを制御するというもの。
徹底した軽量化、優れた空力特性、左右重量の均等化を図ったセンターアップマフラーは、深いバンク角を可能とし、クイックなレスポンスにも寄与している。内部にチタンを、外側にはステンレスを採用している。
φ43mmの高剛性倒立フロントフォークに、トキコ製の4ポット対向ピストン・ブレーキキャリパーをラジアルマウント。高効率で、応答性とコントロール性に優れた安心感の高いブレーキフィールを獲得し信頼感は抜群。
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