掲載日:2012年06月01日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
欧州オーストリアのKTMがラインアップするデュークシリーズは、スーパーモタード的な要素を取り入れたストリートファイター系ネイキッドとして、以前から根強い支持を集めてきた。2012年現在、下は125から上は990まで、4機種がラインナップされているデュークシリーズだが、このうちシングルエンジン搭載車では最大排気量となるのが690デュークだ。2012年型では、構成パーツのじつに90%以上に変更を受ける大幅刷新が施され、モタード色が強かったこれまでのイメージを一新。よりストリートネイキッド方向へとリニューアルされている。
これまで同様に、排気量690ccのOHC4バルブ水冷単気筒の LC4 と呼ばれるエンジンを搭載するが、こちらはほぼすべてのパーツが見直された。ヘッドまわりは完全新設計で、ツインプラグ化も施されている。そしてこれを、ライド・バイ・ワイヤ機構により、それぞれ独立してコントロールしている。もちろん、吸排気系も改良。これらの刷新により、低振化、サービスインターバルの長期化(1万km)、大幅な燃費向上、そして次世代欧州排出ガス規制への先行適合化などが達成されている。これを搭載するフレームは、これまで同様に鋼管トラス構造。外装パーツと合わせ、こちらもニュータイプへと進化している。前後ホイール径はもちろん17インチ。前後サスは、これまで同様にWP製だが、よりオンロードに特化した仕様となっている。インナーチューブ径43mmの倒立フロントフォーク、プロレバーリンクと組み合わさるリアモノショックともに、ストローク量は135mmに設定されている。
燃料を含まない半乾燥重量が149.5kg に抑えられ、シート高が835mmとこれまでよりも30mm低く設定されるなど、この新型デューク690では、エンジンの仕様も含め、オンロードでの扱いやすさを重視した改良が多く盛り込まれている。そして日本での価格は、先代 690デュークR より33万円よりも低い82万5,000円という設定。日常的に使いたくなる、ストリートファイター系のミドルネイキッドだ。
690デュークと同じKTMのストリートビッグモタード。690と同型ながら仕様が若干異なるエンジンを搭載。高剛性倒立フロントフォークを採用した、コーナリングモデルだ。
749.9cc水冷Vツインエンジンを、鋼管トラス部とアルミ製サイドプレートが組み合わさったフレームに搭載。電子制御式スロットルを採用した、軽快なストリートファイターだ。
アルミ製フレームに675cc水冷並列3気筒エンジンを積んだ、ストリートファイター系の英国ネイキッド。2眼式ヘッドライトが特徴。振り回せるミドルスポーツモデルだ。
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