スズキ GSX-R1000

掲載日:2012年03月14日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

スズキ GSX-R1000の画像
SUZUKI GSX-R1000

評価の高かった先代モデルを更に熟成
改良が施されたエンジンは中速域のパワーと燃費が向上

スズキの誇るピュアスポーツの最右翼、GSX-R シリーズのフラッグシップとして君臨する GSX-R1000 は、ネーミングが示す通り、排気量 999cc のエンジンを搭載するスーパースポーツバイクです。GSX-R1000 のデビューは2001年。2000年モデルの GSX-R750 をベースに排気量をアップし、増大したパワーに耐え得るよう車体を強化したものでした。当時のリッタースーパースポーツとしては最高レベルの高出力を発揮しており、レースの世界でも大いに活躍しました。その後2年のサイクルでフルモデルチェンジが行われており、モデルチェンジの度に、着実にポテンシャルアップを果たしています。現行モデルは2011年秋に発表されたもので、GSX-R1000 としては6世代目。2009年モデルをベースに更に熟成が進められています。

GSX-R1000 は “Own The Racetrack” という基本コンセプトを持っています。これは「サーキットを制する」という意味合いで、レースでも通用する高い走行性能が持たされていることを示しています。現行モデルでは、更に “The Top Performer” というプロダクト・コンセプトを掲げ、あらゆるシチュエーションで優れたパファーマンスを発揮できるように作り込まれているのです。

総排気量 999cc のエンジンは、新開発された軽量ピストンを採用するショートストロークタイプで、優れた高回転の出力特性を持っています。バルブリフトやエグゾーストカムシャフトは改良が施され、圧縮比も引き上げられました。その結果、パワフルな高回転域に加え中回転域の力強さが向上しています。また、大きな変更点として、マフラーを2本出しタイプに変えて1本出しの集合管タイプが採用されたことがあります。走行シチュエーションにより3種類の出力モードが選択可能なパワーマネジメントシステム、S-DMS(Suzuki Drive Mode Selector)は従来モデルから引き続いて採用されています。各部の軽量化が徹底され、総重量で約2kgの軽量化に成功。ほかにもフロントブレーキにブレンボ製モノブロックキャリパーが採用されたことがトピックだといえるでしょう。

スズキ GSX-R1000のここがポイント!
  • ● エンジンはミッドレンジのパワーアップと燃費性能が向上
  • ● フロントブレーキにブレンボ製モノブロックキャリパーを採用
  • ● 3種類のが出力モード切り替え可能なS-DMS

スズキ GSX-R1000のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CBR1000RR

    2011年発表の最新モデルでは、エンジンの基本スペックは先代モデルを踏襲しつつ、スタイリングをサスペンションを刷新。日本仕様が用意されており、アフターサービスも安心。

  • ヤマハ
    YZF-R1

    直列4気筒エンジンで不等間隔爆発を実現した、クロスプレーン型クランクシャフトを採用。2012年モデルでは、新たにトラクションコントロールシステムが標準装備された。

  • カワサキ
    ZX-10R

    クラス最強レベル200PSの最高出力を誇る。出力特性選択システム「バリアブル・パワーモード」やトラクションコントロールシステム、ABSなど、電子制御デバイスも充実。

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