掲載日:2012年01月13日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
グラディウスは、645ccのVツインエンジンを搭載したネイキッドスポーツモデル。曲面を多用した有機的なフォルムが実に個性的な1台です。Vツインエンジンのシリンダー挟み角は1次振動をキャンセルできる90度。ボア φ81.0mm×ストローク 62.6mm のオーバースクエアタイプで、吸気にはインジェクションを採用しています。このエンジンは、先代モデルにあたる SV650 シリーズから受け継いだもので、72PS のピークパワーも変更ありません。ですが、パワー特性は異なっており、中低回転域でのトルクが強められ、日常使用域で楽しめるキャラクターが与えられているのです。フレームはスチール製で、トラス構造を持つダイヤモンドフレームを採用しています。SV650 のフレームがツインスパー構造に近いアルミ製のトラスフレームであったことを考えると、後継モデルとはいえ両車のコンセプトの違いが表れているようです。
グラディウスとはラテン語で “刀剣” の一種を表す言葉です。そんな勇ましいネーミングとは対照的に、グラディウスは親しみ易い乗り味を持っています。ハンドリングは非常に軽快でニュートラル。これには絶妙なタイヤサイズのチョイスが効いています。リアタイヤにはやや細めの160サイズを採用することで、倒し込みや切り返しの軽さを実現しているのです。サスセッティングも柔らかめで、乗り心地も良好です。エンジンは中低速が重視されていますが、高回転まで気持ちよい吹け上がりを見せてくれます。過敏さの少ないレスポンスが好感触で、乗り手は気負うことなくワイドオープンを楽しむことが出来るのです。またVツインエンジン搭載車ならではのスリムな車体は足着き性も良好で、大きめなハンドル切れ角も取り回しをイージーなものにしています。車重は飛び抜けて軽いというわけではありませんが、重心のバランスが良好で数値以上に軽く感じられます。この感覚的な軽さは、日常使用での扱い易さはもちろん、スポーツランやツーリングでも乗り手に余裕と大きな安心感をもたらしてくれます。
カワサキ伝統の、180度クランク並列ツインエンジンを搭載したネイキッド。手頃な車格と、スポーティなエンジン特性が魅力。フルカウル仕様車のER-6f(Ninja650)もラインナップされている。
ドゥカティの人気シリーズ、モンスターシリーズの現行モデルで最も排気量が小さい車種。シリーズ他車と比べシート高が低く、小柄なライダーでも扱い易い。スポーツ性の高さは折り紙付き。
スロットルにライド・バイ・ワイヤ方式を採用した、超ショートストローク水冷90度Vツインエンジンを搭載する硬派なスポーツネイキッド。3つの出力モードを切り替え可能。
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