モトグッツィ V7カフェクラシック

掲載日:2011年11月28日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

モトグッツィ V7カフェクラシックの画像
MOTO GUZZI V7 Café Classic

名車V7 Sportをモチーフにした
小粋なカフェスタイル<

オーセンティックなスタイリングが魅力的な V7 Café Classic は、グッツィの中間排気量の主軸モデル Breva750 をベースにして、往年の名車 V7 Sport をモチーフにしたスタイリングを与えられたスポーツモデルです。スタイリングで大きな特徴となっている、燃料タンクとサイドカバーの形状は V7 Sport のそれを忠実に再現しているのです。

V7 Café Classic は、車名に 『CAFE』 とあるように、カフェレーサーを意識したスタリングが持たされています。ベースモデルとなった V7 Classic からの変更点は大きく2点。ハンドルがセパレートハンドル化されていること、シートがシングルシート化されていることです。シングルシート化により1人乗り専用車となっていますが、ダブルシートとタンデムステップの装着により2名乗車での登録も可能です。

鼓動感が強く、中低速トルクが豊かなエンジンは、俗に「スモールツイン」と呼ばれる1970年代に登場した中間排気量モデルの発展型。排気量 744cc の空冷4ストローク OHC 2バルブVツインは、グッツィ伝統の縦置きエンジン。元を辿れば30年以上という長い歴史を誇るエンジンですが、現行エンジンは同社の主力ユニット 1100cc 系エンジンの技術が多く盛り込まれた最新型とされています。新形状のピストンには特殊グラファイト製のコーティングが施され密封性を向上、オイル消費量や燃焼ガスの漏洩量を低減。優れた燃費性能、環境性能を実現しています。吸気システムには電子制御式インジェクションを採用。日本国内の排気ガス規制に適合させるため、日本仕様の独自装備としてマフラー内部に三元触媒も内蔵しています。

ホイール径はフロント18インチ、リア17インチ、750cc クラスとしては細めのタイヤを採用し、ハンドリングは実に軽快。コーナリングはイージーかつテイスティ。峠道が楽しくなること請け合いです。コンパクトな車体は取り回し性に優れ、190kg を切る車重は押し歩きも軽く、体力に自信がないライダーも気楽に扱える手軽さがあります。ビッグバイクビギナーにはピッタリの1台ですし、ベテランも楽しめる懐の深いバイクです。

モトグッツィ V7カフェクラシックのここがポイント!
  • ● テイスティな伝統の縦置きVツインエンジン
  • ● スタイリッシュなカフェレーサースタイル
  • ● 軽快で、親しみやすいハンドリング

モトグッツィ V7カフェクラシックのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    W800

    メグロ・カワサキの血統を継ぐ、空冷バーチカルツインエンジンを搭載。気軽に扱えるコンパクトな車格は、どんなライダーにも親しみやすいもの。

  • トライアンフ
    ボンネビル

    オーセンティックなスタイリングが魅力。360度クランクを持つ空冷DOHC並列2気筒エンジンの排気量865cc。最高出力は68psを発揮し、速さもなかなかの一台。

  • ドゥカティ
    スポーツクラシックGT1000

    1000ccツインスパークエンジンを搭載したノスタルジックスポーツ。アップライトなポジションは汎用性も高い。スタイリングは往年の名車GT750をモチーフとしたもの。

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