ヤマハ MT-10

掲載日:2019年03月08日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ MT-10の画像
YAMAHA MT-10

意のままに操れるスポーツ性能と多彩な機能を集約
様々な用途を楽しめるMTシリーズの最高峰モデル

MT-10は、997ccの直列4気筒を搭載したスポーツネイキッドです。エンジンやフレーム、サスペンションはスーパースポーツモデルのYZF-R1(2015年型)用を受け継ぎ、MT-10のキャラクターに合わせて各部を最適化。ストリートからワインディング、スポーツライディング、さらにはロングクルージングまで、あらゆるシーンを楽しめる懐の深いバイクに仕上げられています。

エンジンはYZF-R1用がベースですが、ストリート走行に適したトルク特性を得るためにクランク軸の慣性モーメントを増やすとともに、コンロッドをチタンから鉄に変更。吸気バルブは33mmから31mmへと小径化し、カムプロフィールや吸気ポート形状、燃焼室形状、エアクリーナーボックスの容量なども変更。最高出力は118kW(160ps)/11,500rpm、最大トルクは111Nm(11.3kgfm)/9,000rpm。リニアなトルク感を得られるクロスプレーン型クランクと相まって、常用域で優れた駆動力を発揮します。

車体もYZF-R1のアルミ製デルタボックスフレームとリアアームがベースですが、強度、剛性バランスともにMT-10に合わせてチューニング。サスペンションも一般路での運動性能と乗り心地を両立したセッティングとするなどして、意のままに扱えるハンドリングを作り出しています。ライディングポジションはさまざまな走りに対応するアップライトなスタイル。タンク、シート、フートレストの相互関係は、下半身による良好なマシンホールド性に貢献します。

リアフレームは、ツーリング時のバッグ装着を想定して強度と剛性を調整したスチール製のものを採用。またロングツーリングで重宝するクルーズコントロールも装備しました。さらに、ウインドプロテクションにも効果的なサイドカウルやメーターバイザなど外装パーツも含め、ツアラーとしての機能性を高めています。そのほか、シフトアップをサポートするクイックシフトシステムやトラクションコントロールなど、電子制御システムも充実しています。

車体カラーはグレー、ブルー、マットグレーの3種類。価格は消費税8%込みで167万4,000円。上記の標準モデルのほか、オーリンズ製の電子制御サスペンションやフルカラーTFT液晶メーターなどを採用した上級モデル、MT-10SPもラインナップしており、車体色はMT-10SP専用のシルバー。車両価格は消費税8%込みで199万8,000円です。

ヤマハ MT-10のここがポイント!
  • ● YZF-R1用を受け継ぎ最適化したエンジンとフレーム
  • ● 走行シーンを選ばないアップライトなポジション
  • ● 長距離走行を快適にするクルーズコントロール

ヤマハ MT-10のライバルはこれだ!

  • スズキ
     GSX-S1000 ABS

    GSX-R1000から受け継ぐエンジンとコンポーネンツを、ストリート向けにセットアップしたスポーツネイキッド。最高出力は109kW、価格は113万1,840円(税8%込み)。

  • ホンダ
    CB1000R

    低回転域からのスロットルレスポンスを意識した998ccの直列4気筒を搭載するスポーツロードスター。車両重量212kg、最高出力107kw、価格は164万520円(税8%込み)。

  • カワサキ
    Z1000

    アルミのツインチューブフレームにトルクフルな1043ccの4気筒を搭載、人間工学に基づくライディングポジションも採用。最高出力104kW、価格は115万200円(税8%込み)。

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