ヤマハ YZF-R1(2018)

掲載日:2018年06月15日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ YZF-R1(2018)の画像
※写真は保安部品を取り外した、純正オプション装着車です。
YAMAHA YZF-R1(2018)

MotoGPマシンYZF-M1の思想を踏襲
サーキットに主眼をおいたスーパースポーツ

1998年に初代モデル以来、スーパースポーツ人気の牽引役となってきたYZF-R1。かつては公道走行に主眼を置いていましたが、時代とともに方向性も少しずつ変化。2015年のモデルチェンジではレース参戦やサーキット走行に重きを置いた車両へと進化しました。また、2018年モデルでは、クラッチ操作なしでシフトダウン可能なクイックシフトシステムを新たに採用。それに合わせて電子制御のマッピングも変更、リフトコントロールの制御がより洗練されました。

998ccの直列4気筒エンジンはクランクピンの位相を90度ずつずらしたクロスプレーンタイプです。慣性トルクの変動を打ち消し、スロットル操作に対してリニアなトラクションが得られるMotoGPレーサーYZR-M1ゆずりの技術です。ボア・ストロークは79.0×50.9mmのショートストローク設定、コンロッドには軽量かつ高回転時の大端部変形を抑えたFS(Fracture Split 破断分割式)チタンコンロッドを採用。また、燃焼膨張過程でのピストンとコンロッドの傾きを少なくするオフセットシリンダーも採用。最高出力は147.1kW(200ps)/13,500rpmです。

車体の動きは6軸のセンサーを用いてバンク角や後輪の横滑りまで検知、それをECUに送り各デバイスの制御に活用しています。搭載するトラクションコントロール、スライドコントロール、リフトコントロール、ローンチコントロール、クイックシフトの5種の制御システムは、相互に連動してライダーを支援。また、それぞれの制御システムは走行環境やライダーの好みに合わせて介入レベルの設定も可能。左右のハンドルスイッチではパワーモードの切り替え、各制御のセッテングデータ切り替えができます。

燃料タンクはアルミニウム製、シートレールとホイールはマグネシウム製とすることで、マスを集中し、バネ下重量も減らしながら軽量化。車重は装備重量で200kgです。外装はサーキットを意識した空気抵抗の少ないデザイン。車体カラーはディープパープリッシュブルーメタリックとマットダークグレーメタリックの2種類。車両価格は消費税8%込みで226万8,000円です。

ヤマハ YZF-R1(2018)のここがポイント!
  • ● 出力147.1kW(200ps)のクロスプレーンエンジン
  • ● 6軸センサーを用いた電子制御システム
  • ● クラッチ操作なしでギアダウン可能なクイックシフト

ヤマハ YZF-R1(2018)のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CBR1000RR

    徹底した軽量・コンパクト化や電子制御技術の採用などで性能を高めたスーパースポーツ。車重196kg、出力141kW(192ps)。税8%込みで204万6,600円から。

  • スズキ
    GSX-R1000R ABS

    可変バルブタイミングや排気圧調整機構などの採用で、高回転域のパワー向上と低中速域の出力を両立。最高出力145kW(197ps)。価格は204万1,200円(税8%込み)。

  • カワサキ
    Ninja ZX-10R

    スーパーバイク世界選手権で培った技術を投入し、なおかつ扱いやすも兼ね備えたスーパースポーツモデル。147.1kW(200ps)、価格は220万8,600円(税8%込み)。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索